カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

いえのこと

残念と思わないことを残念と思わないのは残念なのか

先日、友人の一人が住んでいたマンションを売却した。 山手線駅直結のタワマン上層階という非常に条件のいい物件ではあるものの、新築で購入した15年前の当時は今にして思えば不動産が底値であった頃。確か4000万円台半ばと当時にしてもかなり割安に購入した…

LWHでの「お話会」

令和となって5回目の天皇誕生日が巡ってきた日、S氏が主宰する「お話会」が我が家であるLWH002で開催された。S氏のメルマガ読者から「家づくりを考えている」参加者(そもそも家づくりに興味のない人は氏のメルマガを読んだりしないのだが)を募り、2時間ば…

一期一会の床材

もう13年も前のこと、今はなき亀戸サンストリートのタリーズで行ったS氏との我が家の建築プランの打ち合わせの際だったかで床材は古材がいいなどと生意気に話したことを憶えているが、実際のところ古材を住宅の床材に用いるのは割とハードルが高い。一般に…

キッチンシンク景観改善推進

YoutubeのAIはよほど優秀と見え、折に触れてこれまで見たこともないのチャンネルの動画が唐突にリコメンドに表示されたりするのだが、見てみるとこれが結構自分のツボに嵌るものであったりする。昨年末にリコメンドされたこの動画もその中の一つ。 (飛ばし…

令和五年一人目の来訪者

葉っぱ以外は毎年使いまわしのお正月飾り 面白い酒を入手したので酒好きに飲ませてみたく声をかけていたS氏が今年最初の三連休にビールとつまみを携えて来られて(考えてみれば令和五年初めてのお客様)、辛口好みのS氏の口には合わないかと思ったが無事うま…

第三期内壁工事(14)塗りも塗ったり(了)

第三期内壁工事スタメンの顔ぶれは第二期工事時とほぼ同じ 足かけ一月半に渡った第三期内壁工事で壁に塗り付けた漆喰の量はおよそ300㎏、下地材を含めれば更に20㎏ほどプラスされる。全ての漆喰は納められていたドラムの隅々までシリコンのスクレーパーを用…

第三期内壁工事(13)壁面パーツの再取付

一階南側洗面スペースに塗った漆喰が乾くのを待って、施工の為に取り外したパーツを再び取り付ける。 照明カバーをビス止めし、換気扇カバーは濃紺に塗装した上で元通り取り付ける。トイレットペーパーホルダーも元通りの場所に納まるが、その上にあった無粋…

第三期内壁工事(12)第十三次工事(11/3-11/4)

9月中に週末二回ほどで終える青写真はどこへやら、当初の予定を遥かに超えついに11月に突入した左官工事。「地獄の黙示録」の撮影もかくやという夥しい工期の延伸を誰が予想しただろう。かの映画はコッポラの完璧主義(と、主演マーロンブランドのちゃらんぽ…

第三期内壁工事(11)第十次工事(10/19)第十一次工事(10/20)第十二次工事(10/21-10/22)

九月半ば、初秋というよりまだ蝉の声が残る晩夏の候に着工した第三期内壁工事もいよいよ終盤、気が付けばすっかり秋も深まり庭のアオダモの紅葉が始まっている。将来の不器用さが災いし今年の秋の半分は殆ど壁に向き合うことに費やすことになったが、堪能と…

第三期内壁工事(10)第八次工事(10/15)第九次工事(10/16)

何のかの言っても小さな家、10月10日の第六次工事までに主だった壁塗りはほぼ終了。以降の工事は階段下など小さなスペースと既に施工した壁への上塗りが主だったものとなる。 第七次工事となる土曜は二階の南側の壁の二度目の施工。目立つ位置に出来てしまっ…

第三期内壁工事(9)第七次工事(10/10)

自分が今どこで何をしているのか分からなくなる程の疲労に陥り、しかも満足のゆく結果を残せなかった前回の第六次工事が今回の一連の工事におけるしんどさのピーク。それ以降の工事の施工面積はぐっと小さくなり、それに伴って施工時間も身体への負担も大き…

今冬は12月14日から(我が家調べ)

アオダモの葉が残らず散ってしまった日を以て冬の始まりとしているとは何年か前のエントリでも書いたような気がする。 今年は14日を以て冬の始まり、同時におよそ一月続いた落ち葉掃き:秋の終わりのルーチンも終了。 そろそろこちらも剪定が必要か

第三期内壁工事(8)第五次工事(10/2-10/3)第六次工事(10/8-10/9)

手元の記録によると日曜の未明までかかって第四次工事を終え、同日の昼から引き続き工事を行ったことになっている。あまり多次に渡ったのであまり良く憶えていないが、記録が正しければそういうことなのだろう。この日から翌月曜日の未明にかけ二階寝室スペ…

第三期内壁工事(7)第四次工事(10/1-10/2)

休息を取ると午後からはロフト壁と内壁の鏝塗りを開始する。ロフトの高さは1m程度しかないので面積としてはそれほど大きくないが、収納されている荷物を脇に寄せた(下ろすスペースは部屋にもない)まま、肩幅程度しかない空間で四つ這いになりつつ鏝を振る…

第三期内壁工事(6)第三次工事(9/30-10/1)

連休が多かった9月も壁に向き合った記憶しかない。 そして9月最後の週末も左官で明け暮れる。金曜日に帰宅してから作業開始、土曜日の未明までかかって二階の南側の壁と西側の壁、窓上部の壁から連なるロフトの壁の途中まで塗り進める。今回はラフにどんどん…

ささやかな夢の実践(秋のルーチン)

我が家のシンボルツリーたるアオダモの木は10月半ばから徐々に紅葉を始める。 植えられる木にとって決して恵まれているとは言えない小さく痩せて荒れているスペースだが、アオダモには合っていたらしく植樹の時には160cm程度しかなかった樹高も現在は4m、二…

第三期内壁工事(5)第二次工事(9/23-28)②

誤って取り寄せてしまった1.5㎜骨材ゴロゴロのごつい漆喰。どうするかなー。勿論内壁に塗っていけないということはないが、0.5㎜骨材の漆喰とは風合いが異なるだろうし壁の真ん中でいきなりガラッと変わるのもなんだし。といっても今更返品もできないし、さ…

第三期内壁工事(4)第一次工事(9/18-19)

赤色が今回施工箇所。東側の壁は階段脇を一階から二階まで貫通 工事開始 SWの始まりとなる9月17日から19日の三連休、9月18日の夕方より漆喰鏝塗りの開始。スペースの問題と生活の問題で移動した大物家具家電は早いところ元に戻したいという意向によ…

第三期内壁工事(3)塗り始め前に一仕事

今回用いたスイス漆喰「カルクウォール」は練り済みの状態で販売されている(サイズは25㎏と10㎏)。一般の「練り済み」漆喰は粉と水を調合して撹拌機で混ぜる手順を済ませた状態で販売されており、購入者は撹拌機など用意する必要もなく容器の蓋を開ければ…

第三期内壁工事(2)大移動

第一期の壁塗りは入居前の空っぽの家で行った。第二期の壁塗りは住みながら、北側の壁の前に置いてあるキャビネットや掛けてある衣服を移動させて行った。 第三期は北側以外の全壁が対象なのでそれはもう大変。机も本棚も靴棚もベッドも洗濯機もキャビネット…

第三期内壁工事(1)マテリアル

12年前にローラー漆喰を塗った時にはローラー漆喰と本物の漆喰の違いもよく分かっていなかった。8年前に初めて漆喰を左官で塗った時には漆喰の種類と特徴についてもよく分かっていなかった。今回は・・・ 施工計画の傍ら漆喰について調べてみると、漆喰には…

第三期内壁工事(0)契機

入居直前に二度の週末=4日間を費やして家中の壁に塗布した30㎏の「ローラーで塗れる漆喰」だが、10年を超えたあたりから何となく白さのくすみが気になるようになり、また気が付けば床にぽろぽろ落ちている白い剥落片を目にする機会が増えてくるようになった…

第三期内壁工事(エピローグ)

帰宅後、最後の行程であるカラー漆喰へのワックスがけを終えて漸く全工程を終了。 いや長かった。工事を開始した頃は夏の残り香が色濃く漂う初秋でハーフパンツにTシャツで大汗をかきながら作業していたのが、最終工程を迎える頃には庭のアオダモが紅葉を始…

令和4年SWは工事週間(第三期内壁工事)(概要)

第一期内壁工事(2010年3月) 第二期内壁工事(2014年11月) そして迎えた第三期工事が今回。施工対象は前回鏝塗りした箇所(1階北面の靴棚裏以外、2回北面全面)およびクローゼットと階段下の壁面を除く全ての壁面。今回は和漆喰でなくスイス漆喰のカルクウ…

ばっさり

我が家の擁壁から突き出て生えているモチノキ(と思っていた木)は建築中は一階の庇に届かない程度の高さだったのが、その後12年を経て2階の屋根を遥かに超える大木にまで成長した。この木なんの木気になる木、正解はネズミモチの木*1。小さな我が家をすっか…

体験の価値

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは鉄血宰相の異名で知られるビスマルクの有名な名言だが、経験を一次情報、歴史を二次以下の情報と置き換えた場合にはどうだろう。 人類史上かつてなかった情報化社会が到来し我々の周りは様々な情報で溢れているが…

半導体不足で給湯器が買えない?

長引く世界的な半導体不足とコロナによる物流滞留の影響で、車もバイクもバックオーダーばかり溜まる一方で納車期間は長期化の一方。特段の人気車でなくとも納車半年待ちなどは当たり前で、先月オイル交換に訪れたディーラーで店頭に並んでいる納車待ちのバ…

文化財に張りあう心意気

我が家の紅葉鮮やかな季節は短い 暫く間が開いた・・ネタが尽きた訳ではないのだがとにかく忙しいというか時間がない。セミリタイア気分と雖も仕事は仕事できっちり拘束され、しかし生活の中心は仕事からシフトしているのでオフは以前にも増して忙しい。とい…

(ほぼ)オリジナルLWHを訪問する

残暑厳しい9月上旬の週末、S氏のご相伴に預かってLWH001訪問。 完成から11年余を経たLWH001、実は訪問するのはこれが初めて。002も003も変形モデルでこれから建設する004も平屋でやはり変形、001は一階が全部土間であることを除けばほぼS氏のオリジナルモデ…

全てを手元に置く十輪生活

自動車が一台、自転車が一台、バイクが二台、合計で十輪。 我が家に移り住むと同時に設置したシェルターに自動車を収め、ポーチにバイクを収め、その後加わった自転車もポーチ内に設置したポストに吊り下げ、という具合で八輪生活を送っていたが、その後に加…