カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

戦い済んで日が暮れて

ITベンダーからの納品物が腐っている為に延期を繰り返していた今年最大のプロジェクトは、年内の納期期限ぎりぎりにローンチに漕ぎ着けた。年内ローンチのノルマは曲がりなりにも果たせたので来春のボーナスは何とか確保された…筈。
とはいえ全く楽観視はできず。納期が守れたというよりも「これ以上納期を延期してもあの業者はまともに直せないのだから意味がない」という判断のもと見切り発車せざるを得なかったというのが実際のところ。

前回に倣って家づくりに例えれば、「ドアもまともに閉まらないガタガタの欠陥住宅に無理やり引越してしまった」ようなもので、山のように残る欠陥は日常生活の傍ら少しづつ直していく他はない。
これまでに我々が強いられた彼らの尻拭いをコスト換算すれば軽く何千万円単位となっている筈だが、これもまだまだおさまりそうにない。

とりあえずは何とか「住める家」に仕立て直すのが先決。
だが状況が落ち着き次第、一刻も早く彼らとは手を切って今後のシステム保全は他の業者に改めて委託するよう自分の立場からは強硬に主張していく。※1
プロフェッショナルの矜持も顧客への誠意も持ち合わせていない相手と付き合いを続けてはならない。腐ったミカンは伝染する。


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※1 そもそも何でそんな半端者と組まなければならなかったのか。自社の親会社と彼らの親会社が本国で「にぎっている」からだ。外資系の悲しさ、本国のオーダーには逆らえない。しかし今回のプロジェクトではその親会社も巻き込んだ騒ぎになっており、暢気な彼らもさすがに懲りたのではないか。ならば付け入る隙はあるかもしれない。