カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

階段ボックス板張り(2) 暴れん坊オーク

12月半ばの短い日中、取り寄せた4mm厚オーク板を鋸でカットしては貼り付けていく作業。
薄く柔和でいかにも聞き分けのよさそうだったオーク材はここにきて突如として暴れ始め、施工者を大いに困らせる。
見た目は同じように見える板にも個性があり、中には鋸で切り進むにしたがって鋸に噛み付くように反っていく板があるのには驚く。切り始めはさくさく進むものの徐々に抵抗が大きくなり、ついには刃を完全に噛み込んでしまって進むも戻るも叶わなくなるのだ。何だろうこのマウントポジションを取ったつもりが下からフロントネックロック極められちゃいました感は(長い)

切り出した板を階段ボックスにボンドで接着していく過程でも素直に従う板がある一方で、暴れる板はとことん暴れる。何しろボンドを塗った途端にその水分を吸収して反り返ってくるのだからどうしようもない。ボンドで接着しておしまいにするつもりだった計画は急遽変更、貼った板に片っ端から釘を打ちこんで押さえつけることに。本来であれば裏地が無い部分に釘を打ってはいけないのだが、もうそんな事を言ってらんない。それでも間に合わず手遅れとなった板が一枚。両端を釘で押えている間に中央部分がぐんぐんと反り返り、周りから5mm程も浮き上がるとそのままカチカチに固まってしまった。こうなってはもう釘も螺子も効かない。万事休す。
暴れるのは本物の木である証拠と言え、この施工性の悪さにはつくづく閉口。合板や建材が好まれる訳だ。

何とか貼り終わって着色前。やはりオークは塗ってなんぼ
反り返った暴れん坊が一枚…そういえば反逆のアイドルことビリー・アイドルは元気かしらん