カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

プードル捕物帖

今晩のワークアウトで20㎞を走った頃、環七交差点付近の新青梅街道を車の間を縫って走り回る茶のプードルを発見。小柄な柴犬程度のミニプー、成犬だ。
飼い主らしきおばちゃんが必死に追いかけるのが見えるが到底追いつけない(犬がそのつもりなら人間の足では決して捕まえる事はできない)。
放っておいてもいいが目の前で犬煎餅が作られるのを見るのはさすがに気分が悪いので、路地と大通りを縦横に駆け回る犬をロードバイクで追跡。
同じく通りがかりで追跡に加わったクロスバイクの兄ちゃんが路地に追いこむのを見ると反対方向に先回りし、向こうから疾走してきた犬が通り過ぎる瞬間にPKのゴールキーパーよろしく飛びついて捕獲成功。
興奮して失禁するプーには紐も首輪もないので暫くその場に抑え込む。その間に兄ちゃんが飼い主を捜すに行くも、疲れ果てて引き揚げてしまったらしく姿が見えない。
仕方ないので野方駅前の交番に届けに行くという兄ちゃんにやっと興奮が落ち着いてきたプーを託してその場を離れる。

この出来事において日ごろの鍛錬で役立ったことが二つ。
一つはロードバイクの細かい取り回し、信号待ちの間に遊びでやっているスタンディングスティル(こういうの)や極小半径でのターンなどが犬追跡時に大いに役立った。
もう一つは捕獲後のハンドリング。興奮して噛みつこうとする犬の牙をかわしつつ身体の動きを止めその場に抑え込む技は、正しく居候との十数年の付き合いで培ったハンドリングのテクニックに他ならない。

ということで犬を飼われている方は、脱走に備えてロードバイクに乗りながらパイソンを飼おう(なんだこの結論)。