カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

小さな家の防犯対策

風樂坊の宴の翌朝、我が家の工事を険しい表情で見守る家主。

そして

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興味津々で見守る居候。

 

治安がいいという幻想

今度の工事は防犯カメラの取り付け。

何者かの手による不法侵入および器物損壊の被害に遭ってから五年、

再び不法侵入およびガレージいたずらの被害に遭ったことで遂に防犯カメラの設置に踏み切った。

 

我が家が位置するのは都内でも治安がいいと定評のある特別区。実態を知らない人からは結構なところにお住まいですな的な評価をいただくこともあるが、違うよ、全然違うよ(古い)。

この地に居住してからというものの不法侵入と器物損壊の被害に遭うこと二回、家にほど近い大通りのコンビニ前に三分間自転車を停めている間に窃盗被害に遭うこと一回、同じく牛丼屋前に五分停めている間に窃盗被害にあうこと一回、家の前の庭にゴミを捨てられること無数。

以前住んでいた東部の区では一切犯罪被害に遭うことはなかったことを考えれば、治安が悪いことで有名なその区より現在の住まい周辺の方が遥かに治安は悪い。自転車の車上荒らしなど常習犯と思しき鮮やかな手口に舌を巻くばかりで、O通りは泥棒通りと心得て用心する他はない。そういえば昨年は駅付近での強制わいせつ事件が紙面を賑わせたこともあったな。

地域に溶け込むことを重んじて建てた家としては通行人を威嚇するが如き防犯カメラの取り付けはこれまで見送ってきたのだが、こうなっては止むを得ない。治安が悪い地域に住むのに最低限必要な自衛手段として割り切るしかない。目立つ位置に貼り付けた「防犯カメラ録画中」ステッカーは視力のいい通行人なら家の手前10mからでも目に入ることだろう。

 

朝から始まった工事は昼過ぎまでかかって終了、要したコストはおよそ原付一台分。

治安が悪い地域に住むための必要コストと割り切るにはあまりに懐に痛いし、これほど気分が上がらない工事も初めてのこと。ドア周辺に剥き出しに取り付けられた不格好な機材も実に不快で気分が悪い。

折を見て金属塗料でも塗るか…

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