カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

北の大三角形の旅(6)2020年3月3日 Oslo

オスロ中央駅の裏手のオペラハウスから駅を挟んで反対側、駅前から東側に真っ直ぐ伸びる一本道を進むと王宮。東京駅丸の内口からまっすぐ進むと皇居という位置関係とよく似ていて非常に分かりやすい。

通過する駅内はエキナカが非常に充実していてとても楽しい。

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大空間の中にテナントが並ぶ

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英国資本の回転ずしチェーン、その名もヨー!スシ

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書店チェーンのARKをのぞくと

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欧州のハルキ人気は健在

 

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駅を抜けて反対側に

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旧駅庁舎と新駅庁舎が並ぶ

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東へ延びる目抜き通りをまっすぐ進む

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右手に見える教会を抜けなお真っ直ぐ進む

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ハンバーガーチェーンMAXを左手になお進む。バリューセットでも1000円超え

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右手のハードロックカフェオスロは日本の庶民にはハードルが高すぎる

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なぜなら前菜とハンバーガーとデザートで軽く一万円を超えてしまうから

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やがて上り坂になり

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丘の上には王宮が

中央駅からおよそ2㎞ほど進んだ丘の上にある王宮は驚くほど質素。現在も存続するノルウェー王家が住まうノルウェー王宮は公民館と言われたら納得してしまいそうなほど飾り気がなく、豪華絢爛たるサンクトペテルブルクの冬宮とは同じ宮殿でもこうも違うかとは思うほど対照的。王宮は質素でもノルウェー王家は今も健在で、贅を尽くした宮殿の主たるロマノフ皇家はとうに滅びてしまっているのも皮肉なもの。

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飾り気のないラインは北欧インテリアにも通じるかも

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警備も質素、入口の両脇に見張り兵が一名ずつ立っているだけ

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見どころは質素な王宮を取り囲む庭園。とっくに閉まっていて残念

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王宮前広場から来た道を振り返る。これは2007年

オスロストックホルムコペンハーゲンヘルシンキ、北欧四か国の首都は甲乙つけがたく魅力的で、いずれもモスクワのように手に負えないほど広くなく、ほどよく小ぢんまりとしているところも好ましい。可能であれば居候を連れて一カ月ずつ住んでみたいものだ…などと思いを巡らしながら来た道を戻るが、すっかり日が沈んだオスロはいよいよ気温が下がり体が芯から冷えてきた。

暑い日には熱い飲み物を飲めば涼しくなるという。であれば極寒の中では冷たいものを食べれば体が暖かくなるのではないか。という仮説を立証するために通り沿いのアイスクリーム屋に入ってみる。ハードロックカフェではあまりの高さに涙を飲んだ庶民もここなら安心して入れるしね

 

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ソフトクリームは500円ちょっと。安い

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寒いときには冷たいものを!

 

キンキンに冷えたオスロの街でキンキンに冷えたソフトクリームに齧り付くと…
うん、仮説は取り下げよう

 

 

 

北の大三角形の旅(5)2020年3月3日 Oslo

13年ぶりに踏んだオスロの地。

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2007年のオスロ。寒いので街中に普通にスケートリンクが出来る

明日も朝早いので今回はプチ観光、前回の訪問から新たに出来たランドマーク、オスロ中央駅の裏手に出来たオペラハウスを見学。

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駅の裏手はすぐ海

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おー見えてきた

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ちなみにこれが自転車先進国の道路区分

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氷山をイメージしたという建物

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右を向くと客船

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vimeo.com

 

ノルウェー国立オペラ・バレエ団の本拠でもあるこのオペラハウス、こんなオサレな建物が本拠とは羨ましい。
地面から生えたような特徴的な斜め屋根はそのまま登ることが出来る。遠目には(動画では)エスカレーターで移動しているように見えたが、近寄ってみると普通に徒歩で上がる仕様。それはそうか

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タイル張りの斜面の端に階段

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そこそこ急勾配

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振り返るとこんな感じ

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登り切ったらそのまま陸屋根につながる

感心したのは柵の類が全く設けられていないところで、自己責任でどうぞとの注意書きが表示されているだけ。これが日本であれば事故が起きたら責任を問われるのを恐れて不格好な柵を設けて端正な外観を台無しにしてしまうか、普通に立ち入り禁止としてしまうであろうところ。大人だなあと感心

 

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見晴らし・左

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見晴らし・中

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見晴らし・右

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無理やり270度のパノラマ

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沖合に見えた帆船をよく見ればガラスのオブジェ

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遠目にはただのシルバーの外壁

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近寄れば一面にモールス信号が刻まれている

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こちらは街側

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これもカッコいいビル

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オペラハウスのロビー。特に催し物はないがフリーWi-Fiが通じているので助かる

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トイレもおしゃれでぬかりない

一休みしたら王宮でも見に行くかー




















 

本屋が消えた町

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コロナ禍の外出自粛でとどめを刺されたのか、住む町で唯一あった本屋がひっそりと店じまいしドラッグストアに姿を変える。もう少し遠くの駅前に昔からあった本屋も気が付けば携帯ショップになってしまい、気が付けば自宅から徒歩圏内にある本屋は神楽坂のかもめブックスただ一つとなってしまった。ただここは今の職場からは仕事帰りにぶらりと寄るロケーションではないんだよなあ

casaegoista.hatenablog.jp

 

品揃えや利便性において実店舗はamazonに到底敵わない。しかし迷わず目的の本に辿り着ける代わりに、amazonには出会いがない。お目当ての本を探して徘徊するうちに目についた意外な本を手に取ってパラパラ捲り、当初の目的ではないが気に入って購入に至る、また当初目指していたものよりもっと自分の好みに合う書籍を見つけるといった思わぬ僥倖、幸せな無駄時間。お目当ての本に最短距離で辿り着くamazonにはそれが存在しない。子供期の自分の情緒形成には本屋での徘徊が欠かせない一役であったことを思うにつけ、人間はこうして変質していくのかと思わずにいられない。

 

北の大三角形の旅(4)2020年3月3日 Oslo

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次の訪問地、ノルウェースヴァールバル諸島の「最北の町*1」ロングイエールビーンへの直行便はレイキャビークから出ていないので、一旦ノルウェーの首都オスロまで出てから国内線に乗り換えて行かなくてはならない。乗り合わせも悪いため、ロンドンに続きここオスロでも繋ぎの一泊。これまで訪れた国では二番目に数多くの町を訪れているノルウェーだが、今回の入国は実に13年ぶり。久しぶりのオスロは変わっているのかいないのか。

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この日も朝食を摂りそこなって出発、夜明け前に空港着

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真冬の空港泊の猛者もいる

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セルフチェックインカウンター

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アイスランドの美男美女はこういう感じ?

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7時50分発で11時25分着、およそ3時間半のフライト

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アイスランド空港便で無事到着

 

木材を積極的に取り入れたオスロ空港は程よいサイズと相まって個人的には一番好きな空港であったりする。隈研吾の新国立競技場のコンセプトはこれのパクリなんじゃないかなあと思ったり。

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実はノルウェーEU非加盟国であり、したがって当然ユーロではなく自国通貨のノルウェークローネが流通している。1クローネおよそ12円なのだが、ここでも当然というか物価は卒倒するほど高い。

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トースト600円、パニーニ800円、カルゾーネ900円

 

オスロ空港からは市内へのアクセスはエクスプレスで30分足らず。乗り場へのアクセスは迷う余地もない

 

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材木店のショールームのような

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13年ぶりに降り立ったオスロ中央駅はかなり拡張されていたが、質素な本館の出入口は以前と少しも変わらず。

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駅前広場には巨大なライオンのオブジェが出来ていた

乗り継ぎ一泊なのでこの日の宿は駅近を最優先し、駅から徒歩5分のCityboxという完全セルフチェックインチェックアウトのホテルを選択。入口のチェックイン機で予約番号を入力すればカードキーが出てきて、チェックアウトはキーをドロップボックスに入れるだけ。建物は古いが内部はセンス良くリフォームされていて、快適でコスパの高いビジネスホテルといった趣。

 

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セルフチェックインカウンターが並ぶ

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やっぱりシングルルームはない

一休みしたら少しだけオスロを歩いてみるか

*1:町としての体を為している集落では世界最北。単に人が存在するだけであればもっと高緯度にもあることはある。観測施設とか

お金では買えないもの

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コロナ自粛の最中にいらっしゃったライターさんとカメラさん。

100life.jp

 

美しく書いていただいたのは些か面映ゆいが、こちらが口で軽く言ったことも後でしっかり調べて裏を取って書く丁寧な仕事ぶりはさすがプロ(何様)。

インタビューの中で「どこが一番気に入っていますか」と聞かれ、その時は一年前に仕上げたばかりの玄関と答えた(ような気がする)。しかし後になってよく考えてみると、この家で一番気に入っているのは玄関でもキッチンでもリビングでもなく、木の床がそうかもしれない。これこそ唯一無二のものだからだ。

大抵の「いいな」は金があれば手に入る。他人が着ている服も靴も腕時計も、金を出せばそっくり同じものが手に入る。家にしても同じ、玄関タイルが気に入れば同じタイルを買って同じように貼ることが出来るし、キッチンが気に入ればおなじシンクとタイルを買ってそっくりに作ることが出来る。ソファが気に入れば同じソファ、テーブルが気に入れば同じテーブルを揃えることは、金さえあれば誰にでも出来る。

ただ我が家で使いこんだ床は同じように使いこまなければ、10年間生活を共にする中で毎日乾拭きをして*1時々は濡れ雑巾を掛け、また時には油を摺り込んで使いこんできた床だけが(生活を共にした証である傷や凹みも込みで)醸し出す味は金を積んでも手に入らないもの。これからも時間の経過とともに10年後には10年後の、20年後には20年後ならではの深みを増していく筈だ。

ヴィンテージ品には現在のプロダクトでは考えられないコストがかけられているところにまず惹かれるが、時の洗礼を経た物だけが持つ味わいも大きな魅力の一つ。10年を経た我が家の床もそのように深化していって、いつか我が家がなくなった後もどこかの建物で古材として使われるようになれば最高だろう。

 

 

*1:掃除機を置く場所がないので毎日ワイパー掛け。ウサギにしても猫にしても、獣がいると家は激しく汚れるので毎日の床掃除は欠かせない

北の大三角形の旅(3)2020年3月2日 Geysir-Snæfellsnes


猫のRaggiを見送ってからベッドで宿においてあった観光パンフを広げ、冬季でも種々設定があるレイキャビーク発の半日観光ツアーを検討する。温泉ツアーや洞窟ツアーも捨てがたいが少々予算オーバーなので、よりお手軽なゲイシールとスナイフェルス半島を巡る見学ツアーを選択する。前日の申し込みでも余裕で間に合ってしまうのもオフシーズンのいいところ

 

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当然のEチケット

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今日は朝ごはん食べる時間ある

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北欧スタイルの朝食は蛋白質がたっぷり摂れるので好ましい

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夜明けのハットルグリムス教会を背にバスセンターまで歩く。およそ2㎞

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バスセンター

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レイキャビークからおよそ80kmのゲイシール到着

 

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あっちこっちから湯気が吹き上げる

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浸かるには熱すぎる温泉

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沸騰してるからなあ

ゲイシールの間欠泉で一番大きいのは高さ60mにもなりグレートゲイシールと呼ばれているらしいが、一日三回くらいしか噴かない(しかも当然スケジュールは決まっていない)ので観光客はその周囲にある数分おきに噴き上げる小さな間欠泉に集まる。会えるか会えないか分からない大スターより会いに行ける身近なアイドルに客は集まるよね

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バスの出発時間が迫る中、そろそろ噴きそうだなと当たりを付けてスマホ構えていたところで見事な噴出をキャッチ

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次はレイキャビークから120kmほど離れたスナイフェル半島へ。入り組んだフィヨルドに注ぐ滝が見どころ

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てくてく歩く

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フィヨルドに注ぐ瀑が見えてきた

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パノラマ・左

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パノラマ・中

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パノラマ・右

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これは見事な

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パノラマ・左

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パノラマ・中

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パノラマ・右

 

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この老女は

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100年以上前にこの辺のガイドとして尽力した人らしい

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それから100年後こんなに立派な観光センターが

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地元の作家の家のオブジェを一つ自分用お土産に買う


見渡す限り森がない荒涼とした雪景色をレイキャビークまで戻る。木がないのは寒冷な気候のせいかと思ったが、昔は国土のほとんどは森林に覆われていたらしい。しかし入植者が伐採しつくしてしまって何もなくなったと。うーんバカ

 

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レイキャビーク近郊、住みたい不動産その2

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おおハマーが





北の大三角形の旅(2)2020年3月1日 Reykjavík

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ヒースロー空港発レイキャビーク空港行きのノルウェー航空は早朝発、初日にしてホテル朝食を食べ損なって*1夜明け前の空港に向かう。

 

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ターミナル間は専用地下鉄で移動

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レイキャビーク行きノルウェイ航空はEチケット非対応、チェックインはセルフ

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夜が明けてきた

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レイキャビーク行きは8時15分発

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時間まで空港内で時間つぶし

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さすがロンドン、ハリポタショップが充実

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スクールセーターに

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登場人物が使うワンズ(魔法の杖)

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これ勢いで買って後悔する類の土産だな

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さてそろそろ

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この頃はマスクしてる人は殆どいなかった

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さて着いた

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アイスランド美人てこんな感じか?

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出入口脇のflybusカウンターでバスチケットを買う

ロンドンからレイキャビークまではおよそ四時間、レイキャビーク空港到着はおよそ正午頃。
アイスランドには鉄道がないので、空港から市内へのアクセスは空港前から発車するバスかタクシーを使う。バスチケットは空港内のチケットセンターで購入できるが、車内アナウンスもバス停標識も一切ないので旅行者は何箇所かの市内の停留所がどこにあるか、どこで降りるべきか自分で把握しておく必要がある。
この日は市内のランドマークであるハットルグリムス教会至近のゲストハウスに投宿することにしたので、ハットルグリムス教会前の8番バス停(標識があるわけではない)で降りる。運転手はこちらが旅行者と見ると行先のホテルを聞いてきて最寄りのバス停で降ろしてくれるが、下調べなしで行って何とかなるような類の街ではないので注意が必要。

 

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レイキャビーク空港のサイズは小松空港といい勝負

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謎のオブジェ

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市内中心部までflybusでおよそ一時間

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謎のモニュメント

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樹木が見当たらない雪景色を進む


ハットルグリムス教会の目の前というロケーションとコスト優先で選んだこの日の宿はエリック・ザ・レッドハウスというゲストハウス。都心部とはいえ、シーズンオフ真っ只中のゲストハウス(要は民宿)で一泊1万円というところからこの国の物価が窺い知れるところ。

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謎のオブジェが目印のエリックザレッドハウス

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ハットルグリムス教会は文字通り目と鼻の先

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シングルルームというのは基本的にない

部屋で荷を解いて一息ついたら早速市内へ向かう。目抜き通りの坂を下ってコンパクトに纏まった都心を巡るが、アイスランドは元々デンマークだったこともあってか*2、首都レイキャビークの街並みも北欧デザインの本家たるコペンハーゲンを彷彿させるセンスの良さが伺える。

 

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レイキャビークのランドマーク、高さ73mのハットルグリムス教会

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の前に立つレイフ・エリクソン

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冬季は早じまいしてしまうので名所に入れないことが多いのも北欧観光あるある

北米大陸に初めて到達した欧州人はコロンブスとされているが、実はその500年も前に到達していたのがアイスランドのバイキングであるレイフ・エリクソンであるという。ただ彼の到達は新大陸の開拓に何ら寄与しなかったこと、またアメリカにおいてイタリア系移民が盛んにロビー活動(コロンブスはイタリア人)を行ったことなどによってその記録は世界史の中で埋もれてしまっているのが気の毒。

 

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いかにもインバウンド客向けなアイスクリーム屋。冬にアイスって

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都心から少し離れた家々は割と普通ぽいのだが、都心の街並みから一歩入ったところに並ぶ家はどれもおもちゃのように小さくカラフルで可愛らしい。雪景色に映えるこれらの家並みを眺めるだけでも十分に楽しい。

 

 

 

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北の果てで活躍するジムニー

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高層ビルがないので

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どこからでも教会が目に入る

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ハットルグリムスから坂を下りきると

 

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海に出る

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海沿いのマンション

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このマンションええなあ

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この日は半月

旅先ではスーパーに入って生活必需品の価格をチェックするのがルーチン。しかしアイスランドの物価も想像以上。1アイスランドクローネはおよそ0.8円だが、外食は勿論自炊も相当に高くつく。日本人の収入でここで暮らすのは大変だろう

 

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ブリトーはおよそ1000円

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ブロッコリーは300gで750円

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チョコレートバーは一本450円

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サンドイッチ900円

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コンビニで380円位で売っていそうなチキンライスが1200円

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キッコーマン醤油は520円。醤油は輸入食材なので高いのは分かる

相場としてカップコーヒーはおよそ400円、500㏄ペットボトルのジュースもおよそ300円から400円、水は300円。ハンバーガーのバリューセットはおよそ1000円。ディナーを外食するならごく普通のレストランでごく普通のメニューでも最低4000円といったところ。旅先では食にコストを掛けない主義(そもそもレストランがおひとり様想定ではない)の自分としては、この日の夕食はベトナム料理屋でぶっつぶつに切れた牛肉ビーフン麺で済ませる。貧乏舌の自分でも辟易するほどのお世辞にも美味しいとはいえない(東京で出店したら一か月で潰れるレベル)代物だが、たった1500円で腹を満たせるのでここは我慢我慢。

宿に帰りそろそろ寝ようかという頃、窓の外から猫の鳴き声が聞こえる。この宿で飼っている猫から中に入れろという催促だ。
窓を開けて入れてやると真っ直ぐドアに向かい、前に座ってドアを開けろアピール。

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開けれ

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ここ開けれ

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名前はRaggi



 

*1:旅先での移動は(夜行電車/バスを利用しないのであれば)午前発で午後着となるようにするのを原則としているが、島々を巡る今回の旅の移動手段は専ら飛行機なのでこの傾向はさらに顕著。何となれば、午前と午後に二便ずつ程度しかスケジュールがない中では朝に移動しようと思ったら思いきり早朝というか夜明け前の出発しか適当な便がなかったりする。なのでせっかく朝食付きの宿をとっても朝食前に出発ということも数知れず

*2:かつて北欧の覇権を握っていたデンマークノルウェーアイスランドグリーンランドと広大な海外領土を有していたがナポレオン戦争で敗北して北欧の覇権と共にノルウェースウェーデンに譲り渡し、第二次大戦でナチスドイツに敗北し主権を失うと戦後処理の中でアイスランドにも独立を許して海外領土はグリーンランドのみが残った。欧州史に疎い日本人にとってはなぜ小国デンマークがどでかいグリーンランドを領有しているか分かりにくいが、歴史を紐解けばこのような経緯。さらにいえば今に至るまで海外領土には比較的冷淡な中央政府と独立志向の強いグリーンランド、そしてチャイナマネーでグリーンランド支配を進める中国という図式から先日のトランプ大統領によるグリーランド買収発言は突拍子もないことではないと分かる。地政学グリーンランドは北米なのだ