カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

2014-01-01から1年間の記事一覧

時間がないので一言であらわす来年の抱負

柵。

寄り道ポイント復活

この春に惜しまれつつ閉店した神楽坂上の文鳥堂書店。後にはどうせつまらない不動産屋でも入るのだろうと思っていたがしばらくの間空き家状態が続き、漸く10月あたりから何やら改装工事が始まったと思うと、出来上がったのは意外な事にまたも本屋。正確には…

漆喰左官(5)すさの効果はいかに

一回目、散々な目に遭う。二回目、落とし前をつける。三回目、余裕。とは矢沢永吉の言葉だが、この言葉を辿る様に二回目で何とか終了した我が家の内壁左官。ならば「三回目、余裕。」まで忠実になぞらなくては。という訳ではないが、施工の後に面白い素材を…

漆喰左官(4)リターンマッチ

再度準備を整えて迎えた次の週末。再度シーラーを塗布すると杉並Rの見学会へ。帰宅すると早速作業に取り掛かる。今度は開封した漆喰をいきなり鏝板に盛らず、100均で買ってきた柄杓を突っ込んで練って練って練る。少量の水を加え、さらに練って練って練る。…

漆喰左官(3)カラーチェンジ

再施工用に改めて取り寄せた漆喰は一階用に12kg、二階用に20kg。前回は8kgと10kgでいずれも3-4割を残してなくなってしまったので、今回はこれだけあれば間に合う筈。そして二階は塗り直すついでに色を「薄墨」から「鈍色」へとチェンジ。ショールームにまで…

ホテルライクより老舗旅館ライク

最近やたらと目に付く「ホテルライクなインテリア」という謳い文句。大抵は「憧れの」という枕詞がついていたりする。そうなのか。憧れなのか。ホテルライクなインテリア。知ってるよ。壁には白い瀟洒な柄の壁紙とウェンゲの合板、洗面所にはキラキラしたモ…

漆喰左官(2)敗因分析と対策

壁紙貼りに失敗したなら剥がして貼り直せばいいし、板金塗装に失敗したなら剥離してやり直せばいい。しかし一度塗った左官壁は剥がす訳にはいかないので、リカバリ手段は上から塗り重ねる以外に選択の余地はない(最終手段として壁そのものを作り直す、或い…

漆喰左官(1)初戦敗退

漆喰と下地シーラー、鏝に鏝板が揃った十月の三連休に壁塗りを実施。まず家具をどかして養生を行い、現在の漆喰壁にシーラーを塗布して下地を整える……そういえばローラー塗りを行った際にはシーラーを塗らずいきなり漆喰を塗り付けていた。シーラーは食いつ…

謎が謎を呼ぶ現場

先日のエントリで書いた帰宅途中の工事現場はその後どうなったのか。8月、灼熱の太陽のもと着工したビル建築工事は始まったその途端に何から何まで仕様が変更となり、9月、秋の陽射しに照らされた現場は続行しているのかしないのか、10月、気が付けば建築計…

一階の壁も左官

徳大寺有恒氏死去。中年以降の年代で氏に影響を受けた男性は相当数いるだろうが、自分のクルマ趣味というか自動車観においても福野に次いで大きな影響を受けた人物だったといえる。自動車がすっかり白物家電化してしまった現代においては、氏のように車をも…

壁の色を変えてみよう

我が家の内壁には全て漆喰を塗った。とはいえ、ローラー施工のお手軽漆喰。何しろ引渡しから入居まで与えられた工事期間は四日間、とにかく時間がないので難易度が低く作業性が良いローラー以外の選択肢はなかった。ローラーで塗れる漆喰だからニセモノだと…

杉並の家R

去る18日に行われた杉並の家Rの見学会。S氏にお声がけいただいて参加する事にしたのはいいが、当日重なった我が家の工事の準備に手間取ってすっかり出発が遅くなる。さらにバイクで赴いた道中でアクシデントが重なり、お宅の前に到着した時点で終了時間ぎり…

建築設計事務所の真価

先日の大雨で大分落ちてしまったが、夏櫨は今年も見事な紅葉を披露してくれる。 下の葉から徐々に紅葉が進んでいくのが面白い 画像加工一切なし 閑話休題、最近目にした注文住宅の失敗エピソード。これが釣りじゃないかと疑ってしまうほどあり得ない事例の連…

ようやく涼しくなったので家作り再開

一面だけ壁の色を変えてみたい(それも鏝塗りで)という考えが随分前からあって、動機としては現在の白一色の壁に変化をつけて雰囲気を変えてみたいのが半分、塗り壁とはいえ全てローラー塗りなので一度は漆喰の壁らしく鏝塗りをやってみたかったのが半分。…

「条件をのむなら売ってあげます」って考えてみれば超上から目線で何様だっていう

プレジデントは建売/売建に恨みでもあるのかという感じで、アンチ建売住宅の次には建築条件付土地をディスる記事。悪徳業者だって?ふむふむ建築条件付土地では売主が施工業者が決めている?見積もりが折り合わない場合もある?フリープランがフリーでない…

欠陥住宅?

建売住宅の8割は欠陥住宅であるというなかなかにショッキングな記事。それなりに責任と立場のある方の記名記事なので、無責任な煽り記事と言う訳でもないだろうが…本当かなあこれ。と思うのには理由があって、まず三年前の震災において、日本のどの地域にお…

恐怖は日常にこそ

蝉の一生に思いを馳せる方が怖いかも 駆け足で去っていってしまった今年の夏に気が付いた自身の変化。それはホラー映画が怖くない暑くて眠れない夜に少しでも涼が取れるかと思い怖いと評判のホラー映画を片っ端から見まくったが、全然怖くない。うーむ。原因…

理想の墓石

盆の墓参りで墓石を洗う度に考えるのがメンテが楽な墓の形状について。車を買う時も家を買う時も、買えるかどうかよりその後維持管理していけるかどうかが気になって仕方がない性分としては、汚れのたまりやすい通常の墓石の形はどうも気に入らない。こうい…

仕様変更の怪

近所の大通り沿いにあった小さな空き地が金網の柵で塞がれ、中では土が掘り返されて建築工事が始まっている。柵にかかった建築計画の看板には、RC造8階建ての共同住宅を建築するという表示。ワンフロアワンルームのいわゆるペンシルマンションとはいえ、土地…

靖国

今年も会社帰りに靖国。まあ帰宅ルートでもあるし、親族も祀られている事だし 夜間は閉門 いつも思うのだが、意外に若い人の姿が多い。夜は閉門して境内前には行けないが、門の前で手を合わせては立ち去っていく。戦中派と思しき老人か中年以下。その中間は…

曇りのち雨のち豪雨のち晴れのち豪雨のち晴れのち豪雨のち晴れのち豪雨←イマココ

日本の家に庇は重要 分単位で変わる天気に合わせて鳴いたり鳴き止んだりまた鳴いたりしている蝉も必死だなと

2月25日 Kraków

夏は嫌いなのに暑くなるほど体調がよくなるこの不思議。そういえば夏風邪は中学生以降ひいた記憶がないし、噂に聞く夏バテも未だ体験したことがない。夏バテって食欲落ちて痩せる事?全然痩せないどころか下手したら太るからなあ認めたくないがこの高温多湿…

サトサトナイト

S氏主催の「住んでからのオープンハウス」、今回はリフォーム後一年を経過したT家で開催。駅から続く上り坂の先にある住宅街の、更に階段を上がった先にあるのがオーナーTさんが一棟まるごと買い上げてその一角を自宅とした集合住宅。名付けてsatosatosatosa…

2月24日 Wrocław

英語発音ではウロクローとなるヴロツワフ。かの国の発音で紐解くと、ドイツ語のようにWはV音になるのでWroは「ヴロ」、母音を伴わないcは「ツ」、その次はlでなくてł、Lに斜線が重なると発音がWに変化するのでłaで「ワ」、語末のwはVが無声子音化して「フ…

2月22日 Berlin

ベルリン空港まではモスクワ乗り換え。アエロフロートを使うのは実に10年ぶり。乗り換えで立ち寄ったシェレメチェヴォ空港にはターミナルDという新しい国際線ターミナルビルが出来ていて、ソ連時代の陰鬱さを引きずっていた以前のシェレメチェヴォ2(ドゥヴ…

sustainability

家とは何かを考えさせられる話題。安藤忠雄の建物を好きか嫌いかで言えば好きだ。街並みの秩序を無視し、周囲との調和などはなから放棄し、利用者の動線や住みやすさなど一切考慮していないかのような傍若無人なコンクリートの箱。それと引き換えに得られる…

最小の子供部屋

(注)無断転載 かつてマニ夫人が看破したように、子供は遠からず独り立ちするもの。子供部屋として細かく仕切った間取りは、子供がいなくなればただの使いづらい間取りに変わってしまう。家の寿命は子供が出て行ってからの方がずっと長い※1のだから、子供…

マニハウス見学会大遅刻の裏事情

マニハウス再訪から遡ること十時間。東京湾上を西へ夏場に弱い車が二台、気温が十分に下がった土曜の深夜に出立して、オフシーズン前の最後のドライブへ※1。特に目的地があるわけではないがとりあえずアクアラインを渡って、24時間スパで風呂でも入って仮眠…

三たびマニハウス

日曜に催されたS氏発案のマニハウス見学会、「良かったら来て下さい」というお言葉に甘えて久々のマニハウス訪問。基本野次馬なもんで築三年を経過したマニハウスの見学会は盛況で、遅参した自分が到着した時点で二組六名が見学中。その後さらに二組三名が加…

結局のところ土地の私有化は認められていないのかもしれない

こいつのせいで今月も大赤字 と、今年も届いた固定資産税納付通知書を見つめながら思う。毎年少なからざる税金を収めなければ所有が認められない、それって果たして私有物と言えるのかと。リースと同じではないのかと。実際、こうして比べてみると借地も所有…