カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

2017-01-01から1年間の記事一覧

寄り道、脇道、回り道

どうやらS氏が豆から挽くコーヒーに嵌まっているらしい。コーヒーの嗜好はおよそ不可逆的で、レギュラーコーヒーの美味さを知ったらインスタントコーヒーには戻れないし、自分の好みに豆を挽くことを覚えたらもうコーヒーを粉で買うことはない。マラソンや蕎…

イエロー・ノベンバー

&ディセンバーの思ひで。職場から英霊の祀り処までは徒歩30秒職場から英霊の祀り処までは徒歩30秒秋から冬に移り変わるほんの数日だけ街がこれでもかというほど黄色に彩られるのは、都の木である銀杏が街中の至る所に植えられているため。なんちゃらノベン…

人生設計に合わせた家づくり

三代目若乃花のお家が散々な評価だったという話花田兄弟のお兄ちゃんの方は年齢が近いのと体格に恵まれないという共通点で以前から親近感を持っていたのだが、家を建てたのもほぼ同時期とは知らなかった。だが彼の家を建てるにあたっての費用における土地:…

ウッドデッキ塗油2017秋

半年に一度のウッドデッキの塗油。毎週の雑巾がけに年二回のオイル塗り、雨ざらしのまま靴でガツガツ歩く重歩行に使われるイペ材をここまでまめに手入れしているデッキもなかなかないだろうが、手を入れれば入れただけ表情が変わるのが木材のいいところ。堅…

グリーンカーテン

こうして見ると緑のトンネル。右側に丸裸の欅 元気が良すぎる我が家の裏番モチノキ、今年何度目かの枝打ち。年に一度この時期に丸裸にされてしまうのが恒例となった坂下の欅に代わり我が家のグリーン担当として存在感を増す一方のモチノキの大木。次々に生え…

おろしや国一週間(12)サンクトペテルブルクその1:下町の安宿

ペトロザボーツク18時発ーサンクトペテルブルク22時55分着のロシア国鉄のEチケットペトロザボーツクを消化不良のまま後にして到着したサンクトペテルブルクには帰りの飛行機が発つまでの三日を滞在し、じっくり腰を落ち着けてみて回ることにする。前日の夜に…

通勤電車のリスク?

通勤電車に乗ってはいけない7つの理由、という記事。1.病気になる2.トラブルに巻き込まれる3.時間の無駄4.ストレス5.危ない6.そもそも通勤て必要なくね?7.てか通勤てダサくね?567は「7つの理由」とするためのこじつけという気が正直する…

おろしや国一週間(11)12月13日 ペトロザボーツクーサンクトペテルブルク

カレリアホテルのレストランにどっかと腰を据えて飲んだり食べたり画像のチェックしたりBooking.comで今晩の宿探しなどしているうちに外はすっかり暗くなり、今晩の目的地であるサンクトペテルブルク行き特急の出発時間が迫ってきた。預けてある荷物を引き取…

広い国の小さな家

米国で小さな家が流行っているという二年前の記事。流行っているというか、これまでになかった家についての価値観が新鮮で一部の人に受けているということなのだろう※1が、その考えは我々にとって特に目新しいものではない。ていうかS氏のLWHコンセプトとほ…

人気の街×タワマン林立=

こうなるか。川崎市中原区に住む男性(43)は、横須賀線で東京都内に通勤する。午前8時前に駅に着いて列に加わる。改札口に入るだけでも5分ほど待って、エスカレーターでホームにあがる。「ダイヤの乱れなどがあると、あっという間に列が伸びて改札まで…

Machine to Board

少しづつ入れ替わりを続ける家のモノ類、今回の新陳代謝は雑巾洗い用途で購入してから2年余でおしゃかになったミニ洗濯機。燃えないゴミの日に出て行った洗濯機の代わりにやってきたのは、決して故障しない洗濯板。ミニとはいえそれなりの大きさがあった洗濯…

プリント外壁という解

立ち寄ったセブンイレブンでふと店の外壁に目が留まる。 何の変哲もないお約束のタイルの外壁だが妙に綺麗なのに違和感を感じた。 特殊な防汚コーティングでも施しているのかと顔と近づけるたところで違和感の正体が分かった。 迂闊にも今の今まで気づかなか…

今年も

坂下の神社の例祭の時期を無事迎えられた。2年前からは屋台でたこ焼きとビールを買って家に戻り、ウッドデッキに腰を下して眼前に広がる光景を見下ろしながら飲み食いするのが恒例に。毎年一回のこの風景。桜の時期と同じように、あと何回見られるか…とふと…

おろしや国一週間(10)12月13日 ペトロザボーツクその3

日本で二番目に高い山は北岳。 日本で二番目に長い川は利根川。 日本で二番目に広い都道府県は岩手県。 日本で二番目に広い湖は霞ヶ浦。 ナンバー1はみんな知っていても意外に知らないのがナンバー2、順位の差は一つだけなのにこの扱いの差はなんだろう。 …

激安家具のリスクとは

白アリがついているかも!?なんていう内容は煽りが露骨すぎて逆に嘘くさく感じてしまうが、それ以外にもこの記事には同意できない点が一か所あって、「(前略)品質がよくないので耐久性も弱く、壊れやすい。修理保証もありませんから、結局、買い替える羽…

日帰りフランスロールの巻

基本的に夏場は一切車に乗らないのだが、それでも機械ものであれば調子を維持するために毎夏一回は運転するようにしている。今月の三連休を利用して大汗をかきながらメンテナンスドライブに繰り出した先は福島市のロマンドーロール本店。21世紀初めに一世を…

散らかりの遺伝

お金持ちは無駄に持たず貧乏人ほど無駄に持っているものは体脂肪に限った話ではないようで。「貧乏隙間なし」とは言いえて妙な例え。ドキュメンタリーなんかで取材カメラが映す貧乏な独居老人の家は例外なくガラクタで埋め尽くされていて、見てるこっちがイ…

LDBKはどうか

リビングダイニングバスキッチンでLDBK。一階が全面土間の家はLWH001で既に実現しているが、それをさらに推し進めて一階を全面バスにする。床も壁も全てタイル張りで完全防水のモノスペース、一角にバスタブがあってもう一角にシンクと換気扇。キッチンの換…

なお、UBの照明は

感電注意 ごくシンプルなポーセリンのブラケット。メイドインポートランド旅先としてあまり魅力を感じないのでこれまでに一度も米国に行ったことはないのだが、全米住みたい街ランキング一位かつコーヒーの美味しい街一位との誉れ高いポートランドには一度は…

浮造りの床

浮造りと書いてうづくり。床材の表面をそぎ落とし年輪を浮かび上がらせることで木目の美しさを強調する効果がある加工だが、床材の種類によってはわざわざそんな手間をかけなくても勝手に浮造りの床となる場合もある。画像は施工後6年を経過したマニハウスの…

排気ダクトをカラーで締める

カラー、すなわち襟。ハイカラはハイカラーで昔から高襟がお洒落と見なされていた証拠。であれば現代のお洒落さん代表はカールラガーフェルドか。ほとんどコルセットのようなあの高い襟のおかげで老いが顕著に現れる首元が隠れ、当年とって84歳の後期高齢者…

洗面所照明の交換

適当な梱包が異国情緒あふれる すったもんだして到着した照明器具はキャストアルミ2ピースと分厚いカバーガラス、バルブとステー、電気コードのみからなるごく単純なつくり。ていうか照明器具はそれさえあれば成立するものなので、ある程度以上の値段はほぼ…

英国バースの商売っ気があまりない創作ライト屋さんとの往復書簡(メール)

5月8日 こんにちは。お店のウェブサイトを見ました。Curved Rectangular Prismatic Bulkheadにとても興味があります。バルブのサイズは幾つですか?あとどうすれば買えますか?こちらは日本の東京です。 M 5月9日ハイM、このEメールで注文できるよ。送り状(…

家を買う人、家を作る人

マニハウスのMさんがもしS氏を友人に紹介するなら「営業力がないから大丈夫!」と安心させるとのこと。確かにグイグイ来る不動産営業に辟易している人には有効な文句。ていうか普通は友人にそんな強引な営業マンは紹介できない。下手したら人間関係に影響す…

ノンアルビール主要四銘柄を飲み比べてみる

夏の夜に喉が渇いて、お茶や水じゃ物足りなくてかといって甘いものも欲しくない。ビールが飲みたい気もするがアルコールは欲しくない。そんなときはノンアルコールビールに限る。我が家でもワークアウトの喉の渇きをいやす定番の飲み物としてここ何年かです…

おろしや国一週間(9)12月13日 ペトロザボーツクその2 a walk on the lake

キジ島行きの予定はあえなく白紙となり、さてこの街を発つ夜までどうやって時間をつぶすか。カレリアホテルを出るととりあえず街の中心部に向かって歩き始める。夢の中で見たようなシュールな風景が広がる静かに佇む遊具が物悲しい極寒の地を染める美しい朝…

葉山の家

GWが明けた次の週末にS氏がリノベーションを手掛けた「葉山の家」の見学会が開催された、本来の見込み客ではない自分もついでにご招待をいただいたので逗子まで行ってきた。毎度毎度思うことだが、誰もがセキュリティやプライバシーをかつてないほど意識して…

おろしや国一週間(8)12月13日 ペトロザボーツクその1 Wo, Wo is stupid

モスクワからの夜行列車は時刻通りにカレリア共和国の首都ペトロザボーツクに到着。列車から降りるなり摂氏マイナス18度の外気で手荒い歓迎を受ける。低温下ではバッテリ消耗が激しい。下車前にiPhoneを充電出迎えの子供たち星をいただく尖塔がペトロザボー…

トグルスイッチをお手軽に

我が家の壁の電気スイッチを全てゾルボンヌ印のトグルスイッチに交換したのは4年前の夏の日のこと。品質には何の問題もなく、パチンパチンという小気味いい感触は取り付けた日から何ら変わることはない。メカニカルキーボードや手巻き腕時計やマニュアルトラ…

アオダモ新緑

先月植えた二代目シンボルツリーのアオダモから鮮やかな新芽。 アオダモの特徴である白樺のような青白い幹とのコントラストが美しい 無事根付いたようでまずはめでたし。萌芽だけでなく枝の先端も15㎝ほど伸びている…これは頼もしい緑の部分がこの春の伸びし…