カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

12年目の車検

早いもので、再来月にはまた車検の時期を迎える。
前回の車検時にはまだ土地を購入してもいなかった。あれから僅か二年とも言えども隔世の感はある。
その前回車検時には大枚叩いてメーターを交換しているので、現在のタコメーターの数値はそのまま前回の車検から今までの走行距離に等しい。
これがまだ3,000km足らず。一年に1,500kmも乗っていないという事になる。
一年の三分の一は暑くて乗れないという事情を差し引いてもこれは些か少なすぎる。
来たる夏までにはもっとドライブを楽しみたい…
という話を友人にする。


「という事で全然乗ってないんだわこれが」

「それ持ってる意味あるのか。売れ」

「誰が売るか勿体無い」

「だって必要ないじゃん」

「必要あるかないかといえば、山手線の内側に住む人間にはそもそもクルマなんか必要ないのだ。クルマは趣味で持っている」

「趣味だぁ?お前の趣味はエロ動画集めだろ」

「歌舞伎町で裏DVD買い付けてる奴に言われたかないなあ。第一それは趣味とは違うし」

「趣味だろ」

「は?なーにを勘違いしちゃってるのかなあこいつは」

「何だよ」

「じゃあ聞くがお前が水を飲むのは趣味か?飯を食うのは趣味か?」

「…」

「違うだろ」

「エロは生活必需品とでも?」

そうです(キリッ

「…アホだこいつ」

「アホとは何だアホとは」