カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

階段に着色

集成材で出来ている階段は色が塗られる事もなく素の表情のまま。
素朴を絵に描いたような階段だが、濃色の床に比べてやや浮いている感じがしないでもない。
また床に塗布した油はどうしても足の裏から階段にもわずかに移ってしまうのだが、淡色の階段ではこれが油染みのように目立ってしまい見た目にもあまり宜しくない。

思い切って踏み板に着色してみる事とした。
色々考えた末に採用したのはまたしても匠の塗油。床板にはこれの無着色を塗布しているが、今度は久米蔵色
日々の生活に使う階段であれば、差し支えの無いよう全てを一時に塗るのではなく一段ずつ塗る事とする※1
しっかりマスキングしてから(相変わらず養生は面倒くさい)、まず一番下の一段にスポンジで塗布してみる。
これがなかなか悪くない。そっけない集成材にも味が出てきたように見える。

無着色の木材に塗るのだから、失敗しても元に戻す事は出来ない。
ああやっちまったーとならずに済んで一安心。

床のウォルナットに同化して見えるかも


この小さな家に住み始めてからまもなく一年を経過するが、手を入れる余地が尽きる事は無い。
まだまだ飽きる心配はなさそうだ。



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※1 素人にはプロのような腕はないが、プロが縛られる効率という足枷もない。CP度外視で幾らでも手間隙をかけられるのが素人の強み。