カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

年末の窓掃除

今年も年末恒例の窓掃除。
恒例といっても二回目なのだが、前回の窓掃除から一年も経つとさすがに窓ガラスもサッシのレールもかなり汚れが溜まっている。
もっと頻繁に窓を掃除していれば年末になって大騒ぎする必要もないのだが、家の周囲は真冬を除いて薮蚊パラダイスと化す環境であれば、春とか夏とか秋とかに窓を開け放って窓ガラス拭きなど到底出来るものではない。多分血を吸われまくって貧血で死ぬ。なので、年末に纏めてしっかりお掃除。

一番の難所は二階の大きな掃き出し窓で、外側を拭くには体をほとんど外に乗り出さなくてはならない。擁壁の上に立つ家の二階なので、地上からの高さは四階に相当する。多分落ちたら死ぬ。
ここで重宝するというかなくてはならないのが、窓枠の前に十字に設置されている木のフレームと階下窓の庇。
体を反転させて二階の外に出し、片手で十字フレームを掴み片足を庇に下ろし、その二点で体重を支えながら残った手で窓を拭く。何とも形容しがたいそのポーズは道行く人や彼方のマンション住人からも丸見えの筈で、お巡りさんあそこに空き巣がいますとか通報されても文句は言えまい。いや文句は言う。

十字フレームと一階の庇、この二つがなければ二階掃き出し窓のガラスは掃除出来ない。
特徴的な十字フレームが窓ガラス拭きの際の命棒として使われる事まで考えて設計されたのだとすればさすがなのだが、多分偶然だろう。

しかし庇に足を下ろしても大丈夫なのだろうか。体重全てとはいかないが、庇に下ろした片足に体重の半分くらいは荷重がかかってしまうのだが。そっそんな風に使っちゃダメ、ゼッタイ。とかいう事であれば連絡下さい(業務連絡)。


真っ黒いシルエットの向こうに十字フレーム