カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

目出度さも中くらいなり手摺り交換(字余り)

発注していた手摺り材と取付金具が予定通り出来上がってきたので、早速手摺り交換に取り掛かる。

デフォルトの手摺りは直径3.5cmの丸棒、恐らくアッシュあたりの集成材。
これはこれで決して悪くはない。可も無く不可も無く、まあフツーすね。

油染みが見苦しいですね。いや別に手がものすごい脂性とかそういう訳ではないけど

まずこれを壁から金具ごと取り外し、金具の取付け位置を測定。同じ長さで発注していたウォルナット角材の同じ位置に別注のアイアン金具を先に固定して一体化してから壁まで持っていき、前の取り付け穴に合わせてビス留めする。
一箇所留めて位置を確認してみると、何故か手摺りの下端が壁からはみ出てしまう。前のとサイズも金具の位置もぴったり同じはずなのに。おかしいな?

しかたないので前方に30mmほどずらして新たにドリルで穴を開けてみる…と、今度は手応えゼロ。試しにビスを差し込んで回してみるがもうスカスカ。もう下地板ないじゃないかここ。
下地板についてはその場でS氏に電話で確認したりもしてみたがどうも判然としない。普通はある程度スペースに余裕をもって張られているはず…とはいえこのスカスカの現実の前には如何ともしがたく、やむなく開けたばかりの穴を放棄して再び元の位置に戻して取付け。そうするとやはり下の方が壁からはみ出てしまうのがどうにもダサいが仕方ない。

金具一つにつきビス4つで合計12箇所、元の穴から10mm程度しかずれていないのにまた手応えスカスカの穴が2つほどあったりしたので(どうも怪しいなこの壁の下地は)実質的に10箇所のビスでもって一応はがっちりと壁に固定された。
再利用していない穴で金具で隠しきれなかった二箇所と先ほどの失敗した穴一箇所を漆喰塗料で塞ぎ、最後に木目を浮き立たせるための荏胡麻油をすり込んで一応完成。

幅もあと5mm位細身の方がもう少し軽快な感じになったかなーと。どことなく見た目羊羹ぽいね

うむ悪くない。狙い通り木目が綺麗に出ている。…だけど何か思ったよりごつくない?
と思って念のためサイズを測定してみると、縦で5mm長さで30mmも指定サイズをオーバーしている事が判明。
あーそりゃーはみ出るわけだ。実際大きいんだもん。縦も5mmとはいえ全体の10%以上にもなる差な訳で、やはり見た目の印象もかなり違ってくる。長さはともかく※1、厚みのサイズオーバーは素人ではどうにもならんよ。サイズ加工費徴収してるならちゃんと仕事をしてください

手摺りを替えてみて良かったかどうかと問われれば、「手の摺り甲斐のある手摺りにする」という当初の目的は達成されたのでYES。しかし想定より大きいブツになってしまったところ、特に壁からはみ出た部分がどうにも気になるので、全体としては少し不満が残る出来だなあ。というかよくよく考えてみたら手摺りそのものがいらなくね?という気がしないでもないような…まあいいか。

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※1 いや長さもなあ。バルサ材ならともかく、これだけの厚みがある硬いウォルナット材を手作業ですぱっと綺麗に切り落とすのは素人には至難の技だろうな。ていうか多分無理。ただ切れればいいのではなく、綺麗に平らにすっぱり切断できなくてはいけない。面が曲がっていたりギザギザだったりガタガタだったりしたら台無しな箇所なのですよここは