カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

新年初バチあたりコメント

仕事始めは、職場のスタッフと互いの正月休みのエピソードを雑談混じりに報告し合う。


「娘の友達がね」

「ふん」

「正月休みに神社に巫女さんのアルバイトに行ったんだって」

「へー」

「巫女の衣装着たくて、それが目当てで行ったってのに」

「あの白い着物に緋色の袴履くやつね。可愛いよね」

「でしょ。でもそのバイトにいった神社は袴じゃなかったんだって。作務衣だったんだって」

「作務衣?作務衣ってあれでしょ、カラー柔道着みたいな色気のないやつでしょ」

「そうそう。がっかりしたって」

「それは参拝客もがっかりだなー。正月はかきいれ時なんだから、神社といえど集客の為に色々工夫しなくてはいかんなー。顧客のニーズをつかんでさ」
「ただの作務衣じゃ芸がないから、例えば上は普通の作務衣で下は同色のショートパンツにするとか」
「それもあれよ、プレイメイトが履いてるみたいな半ケツ見えてるようなホットパンツよ。お客さん喜ぶよ」
「話題沸騰でマスコミが取材に来たりして、したら参拝客激増で神社も賽銭ウハウハよ。宮司に伝えといて」

そりゃあんたのニーズでしょうが