カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

「建築家」この杳たるもの


帰宅するとポストにこんなフライヤーが。
んーどうせポスティングするならマンションとかアパートを狙った方が見込みがあるのではなかろうか


だが試みとしてはいい。「家を買う」でなくて「家を建てる」ことへの敷居を下げる機会はもっともっとあって然るべきだと思う。

眺めていてふと思ったが、敷居の高さには「建築家」という人口に膾炙している呼称にも原因が求められるのではないだろうか。
作家、画家、音楽家、陶芸家、書道家、思想家、漫画家。「~家」という呼称の対象となるのはおしなべて(広義の)アーティストであって、家は道具であって芸術作品ではないと考える自分のような人間は「建築家」という境界線のはっきりしない呼び名にはどうも胡散臭さを感じてしまうのだが(建築家を名乗るのに資格は要らないし)、「なんか斬新で突飛で実用的でない家を作られそう」「気難しそう、怖そう、ヒゲ生やしてそう」などの巷間のネガティブイメージもよくよく考えてみればアーティストに対するステレオタイプなイメージそのものだったりする。そういうタイプの方がキャラが立って面白いからメディアも好んで取り上げたがるきらいはあるけれど。

あ、カサミラみたいなぶっ飛んだ集合住宅作っちゃうガウディのような人なら別。
あれには異論ございません。逆に建築士ガウディとかいう方が変だねあれは