カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

余った床板の有効活用 (1)箱を作ろう

工事の途中で尽きても困るので、資材は多めに用意するのが普通。
例に漏れず、我が家のロフト床張り工事の終了後にも結構な量の檜板が余った。

檜の下にはあるのは家を建てた際に余ったウォルナット。手付かずなのが二箱分、これもどうすんだ
普通は粗大ごみで引き取ってもらうしかないのだが、捨てるにしてもタダじゃないし、檜は日本にしか生えない※1なんて言われれば猶の事、芳香を放つ目の前の白い板をただ捨てるのも非常に勿体無いような気がしてきた。
そうだな…箱でも作ってみるか。

復活を遂げたかつての名門MVアグスタ、その中でも贅を尽くした宝石のごとき限定モデルF3セリエオロは立派な木箱に入って空輸されてきたと聞く。それに倣い、かつてオークションで仕入れてロフトに鎮座しているバイクの燃料タンク、このスペアパーツが収まっている段ボール箱に代わる木箱を余った檜板で作ってみよう。

箱といっても上にどかどか物を積むわけではないので、自重で崩壊しない程度の最低限の強度でいい。そして出来るだけ簡単に作りたい。ということで専らスチールのアングルやバンドで継ぎ接ぎしながら組み立て、何とか箱の形が出来る。

角という角はすべて内側からL字アングルで接合
アグスタとは比べるべくもないが、箱のグレードはこちらの方が上。なにせ総檜張りですぜ旦那。
タンクを入れてみると、おおぴったり。

採寸して作ったからぴったりなのは当たり前なんだけどね

結構様になっているではないか。と自己満足のにやにや笑いを浮かべつつ木箱をロフトに押し上げる。
しかし接合に用いたアングルやらバンドやらの購入費用で軽く四千円以上かかってしまったのだから、端材活用の工作としては及第点はつけられない。リサイクルにそんなにコストをかけてはいかんだろう。
後日この件を話してみると、DIYに慣れたスタッフから天狗の鼻を軽くへし折られる。

「という訳で結構金がかかるもんだね箱作るのも」
「ええ!?そんな勿体無いことしたんですか」
「だってそうするしかないじゃん」
「金具なんか使わなくても、四隅に角棒立ててそれに釘で留めれば箱作れるでしょう」
「えっ」
「遥かに安く簡単に出来ますよ」
「」

ああその手があったか…(がっくり)


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※1 身をもって檜の柔弱さを知った身としては、その檜を使って家具を作るというのは驚き以外の何物でもない。