カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

築四年のオープンハウス

なんだか尋常でなくフィーチャーされているような気がする今日この頃。

この家は諸事情により新築時のオープンハウスを行わなかったので、自分が住み始めて中古住宅となっても需要があるのであればオープンするのは吝かではない…と日頃から何となく思ってはいたが、その際は自分は姿を消してガイドはS氏に任せるのがいいだろうと思っていた。何故かと言えば、濃すぎるから。
完成したてで誰も住んでいない家は、言ってみればまだ誰の色も付いていないまっさらな状態。それに比べ人が住んで何年も経つ家は、良くも悪くもそこの住民の臭いがべっとりと染み付いてしまっている。
日々の生活の場であれば当たり前の事だが、さらさらとした新築オープンハウスとは比べ物にならないほど、濃い。言い方を変えれば、どぎつい。
オープンハウスは家を見てもらうのが目的であって、それ以外の余計なイメージを与えるのはあまり好ましくない。なので自分は姿を現さないほうがいいだろうと思ったのだ。夕方くらいになって戻ってきて『どうでしたかー』なんて聞ければいいかなと。

しかし今回のS氏の企画は「Talk&見学会/家の話をしましょう」。という事なので、この夢想はあえなく霧散する。そういうテーマであれば留守にする訳にもいかない。
ていうか本当に自分がいても大丈夫なのか。濃いぞー。背脂ギトギトだぞー。
『うわこいつありえねー』とか思われるのは別に構わないが、その印象が『うわこういう奴が住むような家ってありえねー』にまで飛び火しない保障はどこにもない。ていうか坊主憎けりゃ袈裟まで憎くなるのが世の常、そうなったらこれはもう立派な逆宣伝。私のことは嫌いでもLWHのことを嫌いにならないでくださいとか訴えておけばいいのか。知らんけど

別にこちとら喋りのプロじゃないし、前説も考えてなければS氏とネタ合わせもしている訳でもない。
ていうかS氏とはもう三年くらい会ってない。
タダならともかく、わざわざ参加費を払って来て頂く方に余り失礼があってはならない。とは思うものの、別に話すネタとか何にも浮かばないのには困った。特に主張がある訳でもないしなー。あ、朝日毎日雁屋哲は大嫌いです。いやそういう主張をしても仕方ないし。

そんなに大した話は出来ないと思いますが、聞かれた事には出来るだけ真面目に答えます。決してS氏と組んだステマではないので、ほーらほーら素晴らしいでしょーじゃーここにハンコ押してみようかーみたいな、変な利益誘導はしないのでその点だけはご安心を。 笑