カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

Carpe Diem

この手の意見は時々目にするが、どういうわけかどれも喧嘩腰なのが嫌な感じ。勝ちとか負けとかいう言葉を安易に用いるのは感心しない。そんなもん突き詰めればごく一握りの資本家以外は総じて負け組なんだから。学校で習っただろ

明日にも全てが灰燼に帰するかもしれない地震大国で家を持つことは愚か。
それが正解かどうかは誰にも分からない。
「その日」は明日来るかもしれないし五年後に来るかもしれない。十年後まで来ないかもしれないし、或いは死ぬまで来ないかもしれない。「その日」が来たとして、家は期待どおりに(?)全壊するかもしれないし、或いは大した損害もないかもしれない。
地震が来るからと家を持つことを我慢した人が最後に笑うとは限らない。こんなことなら無駄な我慢をしなければ良かったと後悔しながら死の床につくかもしれない。
ついでに言えば、持ち家VS賃貸論争は専ら金勘定の話ばかりで、持ち家に住むことによるQOLの向上について全く考慮されていないのが不思議。アパートでも建売でも注文でも雨風が凌げるならみな同じか?量販店の特売品のスーツもフルオーダーで仕立てるスーツも価格以外は何も変わらないのか?もしそう思っているとするなら余りに貧しい発想だ。

勝ち負けねえ。ふーん。強いて言えばそれを決めるのは収入でも資産でも家族構成でも友人の数でも社会的地位や名声でもなく、人生を楽しめるか楽しめないかに尽きるんじゃないか。
少なくとも他人の意見に振り回されて、或いは他人の目を気にして右往左往して終わる一生は負けと言えるかもね。楽しくないから。