カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

マンションでも無垢の床

おやマンションで無垢の木の床というのは珍しい。


庭があるぞ…やはり一階か。


マンションにおいて無垢の床がなかなか採用されない最大の理由は恐らくその遮音性の低さ。
今時流行りのデザイン性の高さに針が振れているリノベーション※1では逆に無垢の床が積極的に採用されていたりするが、それ自体は好ましいとしても果たして音振対策はきちんとされているのか。
リノベの対象となる古いマンションはただでさえ現代基準に比べスラブ厚が薄く音振が響きやすいという弱点を抱えているのに、その弱点をさらに助長するような無垢の床だの土間の床だの後先考えずカッコ優先でやってしまって大丈夫なのか。…この辺の懸念は確かS氏も書いてたな。

なのでスタンダードなリフォームでは無垢の床は採用しないか、したとしてもこのように下への騒音を気にする必要がない一階に限るかといったところなのだろう…
と思って調べてみたら、現在ではマンションにも使える音振対策を施した無垢の床もそれなりにあるようで。
通常のフローリング材より値段は張るものの、この業者などラインナップに杉も揃えていてこれならS氏(主な生息域は杉林)のお眼鏡にも叶う…かもしれない。

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※1 中には『こんな監獄レストランみたいな部屋にしてどうすんだ爺さん婆さんになっても住むんだぞおい』と思ってしまう事例もないではないが、基本的には味も素っ気も脂っ気もないフツーの「リフォーム」よりずっと好ましい