国の玄関である空港に降り立った人はほぼ全てがそのまま街へ行くので、所謂先進国と呼ばれる国であれば降り立った空港から街へのアクセスは整えられているし、どう行けばいいか分からないと困ることはまずない*1。しかしその逆はどうかというと今一つ分かり辛いところがあるのは否めない。なかなかの格式とお値段の大型ホテルなら空港までのシャトルバスが出ていたりする場合もあるが、多くは自力で辿り着く必要がある。
お金さえあればタクシーが一番楽だが、万国共通で一番高くつくうえに到着時間が読めない。到着時間が読めないのはバスも同じで、渋滞の心配なく速やかに到着するには電車しかない。ということで自分は可能な限り電車を利用することにしている。
1.モスクワ市内からシェレメチィエボ空港はらくらく
モスクワ市内から空港へのアクセスはタクシーを除けば地下鉄とバスの乗り継ぎかベラルースキー駅からのエアポートエクスプレスがあるが、楽なのは断然後者。ロシアは交通機関料金も安いので、都心部に投宿ならほぼエクスプレスの一択となる。
べラルースキー駅は地下鉄5番線と7番線のベラルースカヤ駅と直結していて、飛行機マークを目指して歩いていけばあっさり辿り着けるようになっている。
2.サンクトペテルブルク市内からプルコヴォ空港は少し面倒
サンクトペテルブルクからプルコヴォ空港までは少しだけ難易度が高い。この街は空港から市内への鉄道アクセスが未だ整っていないので、タクシーを使うのでなければ必然的に地下鉄と路線バス(エアポートリムジンバスじゃないのね)の乗り継ぎで空港に辿り着くことになる。
まずは空港行きのバスが出ている地下鉄駅、青い2番線の終点の一つ手前のモスコフスカヤ駅まで行く。
プラットフォームに降りると取りあえず空港行バスを示す標識に従って進む
外国のバス停あるあるだが、幾つもの路線を数少ないバス停で兼ねていて、しかもバスには路線番号以外の表示がない。少しばかり緊張するところだが、柱の標識で空港行は39路線であることを把握して地上に出る。
バス停は案の定のごちゃごちゃぶりで且つ英語表記もない、ここで行先を間違えたら一巻の終わりなので注意深く39路線の表示を探す。
唯一の空港行きのバス停にも関わらずこの無愛想さがおそロシヤ。
初めは面食らうが、余程の早朝か深夜でもなければよく見れば自分と同じ空港行きの旅行者がスーツケースと共に立っている筈なのでどのバス停か見当もつかないことはない筈だ。
サンクトペテルブルクで唯一残念だったのがこのプルコヴォ空港で、受付カウンターの意地悪な姉ちゃんには機内持ち込みは一つまでと嘘をつかれて機内持ち込みの荷物を強引に預け荷物にされ(挙句に乗り換えのモスクワでロストされ)、セキュリティの空港職員の兄ちゃんには人種差別的な口を利かれたりとロクな印象はない。空港までの道のりの面倒くささもあわせ、ロシアを旅するのであればモスクワから出国できるよう日程の調整を是非ともお勧めしたいところ。