北の果てでスイカを食す朝
翌朝。
翌朝のスノモツアーは8時に宿の前でピックアップ、それまでに朝食はしっかり摂る
そしてスノーモービルツアー8Hコース
朝8時の予定通りに宿の前にワンボックスカーがやって来ると、既にピックアップされている他の参加者とともにまずは街はずれのスノーモービルターミナルまで移動。参加する6名はそこで引率のガイドから今日のルートの説明を受け、防寒具一式に着替える。ブーツ、ボディスーツ、グラブに機動隊のようなシールド付きヘルメット顔面を覆うバラクラバまで上から下まで一式貸し出して貰えるので安心。マイナス15度の中を疾走するのに衣装は自前でとか言われたらとても無理
出発前にガイドからスノーモービルの操縦の簡単なレクチャー。ギアはATなので基本はアクセルとブレーキのみの操縦は頗る簡単。しかし最近スノーモービルの飲酒運転が問題になっているので時々警察の取り締まりがあり、したがって免許証は必携とのこと。国際免許証の準備などなかったので少々慌てたが、「別に国際免許でなくともええんやで、自分持っとる免許証でええがな」とかこの辺のアバウトさはよく分からない。取りあえず免許証は持参しておこう
マシンチェック
乗り物と見ればマシンチェック。LYNX社のXTRIMというスノーモビルで排気量600ccということは外装から見て取れたが、ノーズのBRPマークにどうも見覚えがあると思ったら、今世話になっているバイク屋で扱っている三輪車カンナムについているのと同じマークであったりする。つまりカンナムもリンクスも同じBRP傘下のメーカーであると
前輪ならぬ前ソリは何とダブルウィッシュボーンを奢っていて路面追従性は良さそう。なお、荷台を曳くインストラクターのマシンはステッカーから察するに1200㏄のエンジンを積み、遥かに強力な動力性能を持っている感がぷんぷん、よく見ると釣り竿のように無造作にライフルが突っ込んであるのが街の外の危険さを伺わせる。
出発
行程はガイドの決めた順番で一列縦隊で進む。
自分の位置はガイドに次ぐ二番手とされたが、出来ることなら最後尾が良かったなと。
走り出してみるとスノーモビルは強烈に楽しい。アップライトな乗車姿勢は膝の曲がり具合も含めまさに自分が乗っているバイクと同じような感じで全く違和感がないし、防寒着とフロントシールドとグリップヒーターで強烈な寒さの中でも実に快適。調子に乗ってスマホ動画を取っていたら流石に「自分スマホ撮りながら運転したらあかんで」と叱られる
雪の白と影のグレー、空のアイスブルーしか見えない世界をただ進む。地形から察するに氷河の上を走行しているらしい
凍った滝
4時間進んで正午頃、出発前のブリーフィングで説明された折り返し地点の凍った滝に到着、20分休憩
凍った滝の裏側で、この旅の自分への土産として石ころを拾いポケットに入れる。
氷原のランチ
帰路はランチから始まる。ガイドはそれまで引いていた貨車の蓋を開け、中から人数分のランチにお湯、コップにワインを取り出す。
「今日はキミらに豪華ランチを振舞うでー。ほらこれや、これはノルウェーで一番豪華なインスタント食品やで」
といいながら取り出すのは多分あれだ、TDLのジャングルクルーズの船長と同じ定番トークだ。言い慣れてる笑
食後にワインを飲んで一息つく。スノーモービルの飲酒運転の取り締まりとかどうとか言っていたような気がするが、多分コップ一杯程度のワインは飲酒運転のうちに入らないのだろう。多分
帰路も白と青とグレーの世界
帰路でもところどころで小休止をはさみ地形の説明。青い氷は空気を含まないから青く見えるとのこと。へー
行きも帰りも巡航速度は時速40㎞ほど。スノーモービルの操縦にも大分慣れてきた帰路、ガイドとの間をわざと空けてから一気にアクセルを煽ってみると時速90km/hは軽く出た。これは面白い乗り物
ベースに帰還
8時間の行程を終え日が暮れる頃ターミナルに帰還、その前に小高い丘の上に一気に駆け上がって月を見ながら最後の休憩。その際に後続の一台が横転という小アクシデント、楽ちんではあるがぼーっと運転していてOKな乗り物ではないのね
最後はガソリンを給油し駐車場にスノーモービルを戻し、ターミナルで再び服を着替えてまた一人ずつ宿に送り届けてもらって無事終了。いや面白かった