タイル貼りの歴史のおさらい
タイル貼りは四回目で三か所目。
一回目は10年前、竣工そこそこに取り組んだキッチン。目地幅は10㎜
二回目は玄関タイル、目地幅5㎜。3㎜の予定が誤差が出て5㎜
三回目も玄関タイル、居候の粗相で割られたタイルの上から貼り込んだタイルの目地幅はやはり5㎜
四回目にして最後のタイル貼りでは目地2㎜にトライ
そして四回目となる今回。これ以上タイルを貼る箇所はこの家にはなく、したがってタイル工事は今回が本当に最後の最後となるだろう。
家づくりの集大成としてのタイル貼りとなる今回は目地幅2㎜の糸目地に挑戦。
タイル目地は幅広の方がカジュアルで素朴な風合いが強く、細くなるほどかっちりとした印象が強くなる。難易度は細い目地の方が高い。貼り込みや寸法の誤差を目地幅で吸収するのが難しくなるからだ。
これまでのDIYの締め括りとしての極細目地の洗面タイル貼り…ではレツゴー。
まずミラーキャビネットを外し、照明は外すのが困難なのでビスを緩めてケースを浮かしタイルを差し込むスペースを作る。どうせ隠れてしまう箇所なのでこれはこれでよし。しかし重さ15㎏ほどもあるステンレスのミラーキャビネットを外す際は最後の一つのビスを外した瞬間に倒れ掛かってきて、咄嗟に頭で支えたが危うく床に落として大穴を開けるところだった。重量物を扱う際は出来るだけ二人以上でやるのが無難。
そして隅からタイルを貼り込んでいく。タイルを貼る時はまず下地にボンドを大きく塗り広げ、然る後に一気にタイルを乗せていくやり方が標準だが今回の工事ではその手が使えない。何となれば幅が狭いこともあってタイルをそのまま無加工で貼れるのは全体の半分程度しかなく、残り半分は現場合わせでカットしながら貼り込んでいくしかないからだ。カットして合わせてまたカットしてなんて繰り返しているうちに塗り広げたボンドが乾いて固まってしまう。そうなっては手遅れなので今回は大事を取り、トーストにバターを塗るようにタイル一枚一枚にボンドを塗って貼り込んでいくこととする。敢えてそうすることの狙いはもう一つあって、一枚ずつ貼り込むことで表面に微妙な凹凸が出来、スムースすぎるタイル壁には出せない表情が出せるのではないかと。
作業の合間に洗面ボウル取り外し、二日後も作業の合間に洗面ボウル取り付け
今回依頼した水道業者には四連休の工事期間に二回来てもらう契約とした。一日や二日で貼り終わる量ではないので、取り外しも取り付けもタイル貼り工事の傍らでの作業となる。やって来た業者は「これ全部自分で貼るんですか」と驚くやら呆れるやら。普通はタイル業者に頼むものだという。そんなものか。
ともかく取り付け工事が始まるまでに最低限洗面ボウルが被る部分だけは仕上げなければならない。壁の前に立つ時間よりも玄関ポーチでグラインダーを駆使しタイルをカットしている時間の方が遥かに長いような気がするが、ともかく取り付け日までに最低限の貼り込みと目地詰めは完了。