カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

コロナ自粛明けの弾丸朝食ツアー

我が家の抵当権を抹消出来たところで、若干自由になった資金を元に手に入れたのは新たな遠出用の相棒。故障続きの20年来の相棒をこれまでのように遠出で酷使するのは憚られるためだが、もう一つの理由としては身体が動くうちに大きいバイクに乗っておこうという。些か年寄りじみた発想だがこちらの方が理由としては大きい。
街乗り用でなく(それ用のバイクは既にある)専ら遠出専用なので、重視したのは長距離を一気に駆け抜ける快適性と積載性。なのでお洒落に振ったカフェレーサーや大パワーに腕立て伏せポジションのSSでなく、そこそこの出力に快適なポジションとシート、そしてしっかりとした風防を装備したADVバイク*1を選ぶ。そしてこれは余りいじらずにほぼノーマルで乗る予定。いじるお金があったら維持費とガス代、あとは金食い虫の四輪に回したい。

かくして始まった十輪生活だが、慣らしを終える前にコロナ禍に突入してしまい長らく跨る機会もなかったところ、7月に入り漸く非常事態も解けたところで慣らしを一気に終えてしまうのと名古屋在住の友人に旅の土産を渡す目的で名古屋コンパルに朝食を食べに行こうと思い立ち、夜明け前に出立し一路東名を西へ。

驚くことに東名下りで全くバイクを見かけない。余りに見かけないので東名バイク走行禁止にでもなっているのかと不安になるほど。途中立ち寄ったPAでもご覧の通り

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バイク駐車場を独り占め

勿論そんな指示は出ておらず、コロナがそれだけ警戒されているということに他ならない。ともあれ無事名古屋入りし、待ち合わせのコンパル今池店に到着。

 目的のモーニングを食べ、

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まだ空腹が収まらない勢いのままエビフリャーサンドを追加。

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絶品のエビフライサンドを堪能し友人に土産を渡すと、名古屋滞在一時間足らずでまた東京にとんぼ返り。


さて新しい相棒はというと、往復700kmほどの旅程をほぼ一気に走破しても大した疲労もなくその点は合格点。だが道中でシフトペダルが外れ(!)ギアチェンジ不能に陥ったのは全く持っていただけない。21世紀になってもイタ車品質は相変わらずなようで

 

*1:四輪は今の相棒のようなピュアスポーツであっても正しいポジションを取れば長距離でも疲れず快適にドライブすることが出来るが、バイクはその点で全く違う。ピュアスポーツバイクのポジションとシートなどとても長距離に耐えられるものではない

北の大三角形の旅(9)2020年3月4日 Longyearbyen 3(ホッキョクグマの幻影に怯えながら遠景)

在宅勤務から出社頻度が増えつつある昨今、朝起きてから夜寝るまで仕事という超絶ブラックなリモートワーク環境を脱出してやっと出社ベースに戻れそうなのでほっとする。やはり家は働く場所ではない。まず働く用の椅子がない*1から身体にかかる負担からして半端ではないし。という訳で、毎日へとへとで土日は体力回復に努めるのが精いっぱいの2020年の夏も終わり、体力をガリガリ削り取るリモワの頻度も下がってきて漸くブログに手を付ける余裕も出来てきた次第。

 

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町の夜景を撮影してみたいと思い立ち、スーパーを出るとすっかり夜になったロングイエールビーンの町外れの丘を目指して歩きだす。町の灯が徐々に遠くなり、背中から照らす月明かりのみを頼りに、長く伸びた自分の影を追うようにして道なき雪の丘を膝まで沈みながらゆっくり上る。

この辺でいいかと丘の中腹から遠くの町を臨む。人間どころか建物も木も岩も何もなく、時折吹き付けるザラメのような雪交じりの風以外には全く音もしない雪の斜面に自分一人だけが月明かりに照らされて座っている。
どれくらいそのままぼーっとしていたのか分からないが、そうだ撮影をしなければとふと我に返って三脚を取り出しながら気が付いたのは、ここは人間よりホッキョクグマの方が多い島だという事実。
吉村昭羆嵐グリズリーマンの最期(超閲覧注意)を知っている身としては熊の恐ろしさについては重々知っているつもりではあるが、ホッキョクグマは更にでかくて恐ろしいんだよねえ確か。地上最大の肉食獣じゃなかったか

 

羆嵐と同じ事件を題材にした番組

 

クマ牧場の丸々と太って人馴れした熊はおどけた仕草が可愛らしいが、実際の野生の熊ってこんなんだからね

 

 

町外れとはいえさすがにこんなところまで来るはずはないと理解はしていても、出ないはずの札幌の区内にヒグマが出た報道などを同時に思い出し、ひょっとしたらという疑念と恐ろしさが膨らんでくる。少なくとも札幌にヒグマが出没する確率よりロングイエールビーンの街はずれにホッキョクグマが出没する確率の方が遥かに高いだろうし、何しろ見渡す限り動くものは何もない雪原のことだから、万一のことがあったとしても叫ぼうと騒ごうと誰も気づきはしない…

恐怖にはいろいろな種類があるものだが、「喰われる」という生物の本能にダイレクトに訴える恐怖には格別のものがある。羆嵐の中での被害者の夫の呟き「おっかあが、少しになっている」みたいなことになったら嫌だなあ、嫌だなー嫌だなーなんか怖いなーと稲川淳二のようにぶつぶつ呟きながらファインダーを覗き、ズームでぐいっと寄せると、10秒に合わせてシャッターを切る。シャッターボタンを押してからシャッターが下りるまで息を殺し待機しながらも、背後からあの荒々しい息遣いが聞こえてくるのではないかと気が気でない。

 

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凍てつく夜に凛として輝く月明かりが綺麗に取れたのを確認したところで、大急ぎで機材を片付けてさあ撤収撤収。帰りは転がり落ちるのが楽で速いよ!

*1:仕事用の椅子を買えばいいといってもちゃんとした椅子は10万円は下らないし、それ以上に場所を取るのが大問題。仕事以外では使い道のない(デザイン的に使いたくもない)椅子を収納できる物置きは我が家にはない訳で

北の大三角形の旅(8)2020年3月4日 Longyearbyen 2(世界最北の町歩き)

まずは明日の計画を

Mary Ann's Polarriggの26号室のベッドに身を投げ、スマホを宿のWi-Fiに繋いでしばし翌日の計画を立てる。
オフシーズンとは言え冬には冬のツアーがあるもので、メジャーどころは犬ぞりツアーとスノーモービルツアー。犬ぞりは犬選びから始まり、自らがマッシャーとして犬を操りながら行程を走破するという本格的なもの。最高時速40㎞ほどにもなるそりの後ろではずっと立ち通しで手綱を操り、横転も珍しくないというハードさに大いに興味をそそられたが、生憎どのツアーも満員御礼。仕方がないのでスノモツアー8時間コースに申し込む。こちらの方がやや高いが、行程も犬ぞりよりずっと長い。これはこれで楽しめるかもしれない。

町の中心部へ

明日のプランが決まったところで地図を確認し宿を出る。低い軌道を回る太陽は既に西の彼方に沈みかかり、西日に照らされた雪山が海の向こうに広がっているのを左手に見ながら、海に面した道を町の中心部へ向かう。

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門をくぐって外に出る

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目の前は北極海

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宿の前のパノラマ・左

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宿の前のパノラマ・中

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宿の前のパノラマ・右

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機内から見たのと同じ半月が
世界最北の研究センターと世界最北の博物館

北極圏の地質学や生物学などの研究機関であるスヴァールバル大学センターに併設され、スヴァールバル諸島の昔の暮らしぶりなど貴重な資料を見学できるスヴァールバル博物館は残念ながら既に閉館。冬季なので閉館が早く、宿でゴロゴロするのが長すぎたと臍を噛んだが後の祭り。次来た時にきちんと見に行こう(え?)

 

世界最北のスポーツショップ

こんな北の果てまで来て(恐らく空港内で)手袋を落とすという痛恨のミス。ずっとポケットに手を突っ込んだままという訳にもいかないので現地で調達する他はない。RPGに出てきそうな建物自体がまばらな町なので目指す店はすぐ見つかり、無事防寒手袋を購入。飲食費は物価高が異常なノルウェーだが、アパレルの価格帯は日本とほぼ変わりないのがせめてもの救い。

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店の前から来た道を振り返る

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世界最北の銀行と世界最北の郵便局

店を出ると更に歩いて町の目抜き通りに到着。東京でいえば銀座中央通り、パリでいえばシャンゼリゼ、NYでいえば五番街、が

これ。

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どどん

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さらにどどん

建物はほぼ木造で二階建て、ここでもRPGのように一目でそれと分かる施設が左右に一個ずつ並んでいる可愛らしいメインストリートを歩くと、下手に銀行と郵便局の立て看板を見つける

 

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入口の左手に郵便局、右手に銀行

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郵便局は終業!

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銀行も終業!
世界最北の土産屋…は幾つかある

通りに並ぶ土産屋に入って品揃えを確かめる。土産の価格は日本より高め

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やはりというか土産も毛皮類が充実

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世界最北のミネラルウォーターは土産によさそうだが機内に持ち込めないから無理か

取っ手がホッキョクグマ形にくりぬかれた木のヘラが土産としては手ごろ。一本手に取ってレジに向かうと、店番のおじさん曰く普段はこんな最果ての町にも中国人観光客は大挙して押し寄せ、バスで乗り付けては大変賑やかに買い物をしていくのだそう。

「今はコロナ禍でぱったり客足が途絶えているけど」と言ってから少し声を落とし、
「ところで中国人をどう思う?」
「集団になると大変に騒々しいね」と返すと得たりとばかりに
「だろ?もう本当に大変なんだよしかもあいつら値切るしさあ」とぼやくことしきり。まあ日本人も似たようなもんだけどと内心呟きながらも、しかし世界に悪名を馳せた80年代の日本人観光客団体もこんなところまで来ることはなかっただろうと思うと中国人のバイタリティには素直に感心する。

 

世界最北のスーパー

土産屋を出ると、既にとっぷりと日が暮れてしまっている目抜き通りをさらに歩き、この町で唯一のスーパーマーケットに入ってみる。

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なんとCOOP

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入口から想像できないほど店内は広い

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ここでもホッキョクグマがお出迎え

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キャンドル使いが日常に溶け込んでいる北欧、さすがの品揃え

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スーパー兼ホムセンといった感じ。とにかく広い

 

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恒例の物価チェック。レタス一玉550円

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白菜もインゲン豆も500円

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白身魚の切り身パックは1㎏くらいでおよそ2000円

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スピッツベルゲンと書かれたご当地ビールは妙に安く一本200円

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COOP謹製のサンドイッチは600円でサラダボウルが2400円!

 

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スーパーを出るとすっかり夜

この他に世界最北の病院なども見て一通りの世界最北巡りを終える*1と、雪の中を町はずれを目指して歩き始める。
今晩はもう一つミッションがあるのだ

 

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遠くに見える教会のそのまた先へ

 

 

*1:そういえばこの町には世界最北のトヨタディーラーがある

怪談・幽霊新幹線

直前になって百合子が何を言おうともう遅い。
不要不急の外出は控え?いや要があるから外出してんだよこっちは。

という訳で今年も墓参りを敢行したものの、往復で乗車した新幹線がヤバい。
何がヤバいって、指定席の一両に二人しか乗客がいないくらいヤバい。
さすがにこんなに空いた新幹線に乗るのは生まれて初めてのこと。あまりに乗客がいなくてまるで幽霊船のようだ。GDP27.8%減を象徴するかの光景に思わずぞわっと総毛立つ。

 

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回送便?

いやーさしものJRもこれでは赤字も赤字の大赤字だろう。
さすがにJRが潰れることはないだろうが、壊滅的な経済の後退が今後どのような形で我々の社会を直撃するかと思うと背筋を冷たいものが走るのを禁じ得ない。

これがこの夏一番背筋が冷たくなった怪談話。

 

北の大三角形の旅(7)2020年3月4日 Longyearbyen 1

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北の大三角形の二角目に向かう

Lonhyearbyen、ロングイエールビーン。北極点からおよそ1,300km、つまり北極点が東京とすればロングイエールビーンは福岡くらいの位置関係であり、ホッキョクグマがそこら中にいるので銃を携行せずに町を出ることは禁止されているという世界最北の町*1スヴァールバル諸島最大の町でもあり、人口およそ二千人。

春はまだまだ遠い3月初めにこのような街を訪れようという物好きたちが、これ。

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そしてこれ。

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コロナ禍で一足早く中国人が出国禁止になっていた時期だったこともあり、乗客に東洋人は自分ひとり。フライト時間はおよそ二時間、それではレツゴー

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今日のオスロ氷雨

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当たり前だが雲の上は常に晴天

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ほぼ半月

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雲をくぐると

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また雲の海。かと思ったらひたすら雪山

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北極海に迫る雪山を掠めるようにランディング


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ドンという感じで着陸すると雪煙で包まれ何も見えず、ともかく無事ロングイエールビーンに到着。

 

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町の規模にしてはやたら立派なターミナルビル

 

vimeo.com

 

勿論鉄道が敷かれている筈もなく、空港から町へはおなじみのFLYBUSを利用。レイキャビークと同じく主要なホテルを順に回る路線なので本日の宿を運転手に告げて降ろしてもらうパターン。チケットは車内で購入、勿論キャッシュレス

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空港を出てバスを待つ。およそ30分に1本

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おー来た来た
Mary Ann's Polarrigg

オスロのオペラハウスのフリーWifiからBooking.comで予約した本日の宿はMary Ann's Polarrigg。ノルウェーの物価高はこの島でも例外ではなく、バリバリのオフシーズンにも関わらず一泊一万円で泊まれる宿はここ一軒のみ。専ら宿泊料のみで決めたので、中心部からやや外れた場所らしいことを地図で確認した以上の情報はなし。どんなところなのか…

 

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周囲に宿はなし

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ここやでーと降ろされた場所

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確かに看板は出ているが…

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廃バスやらトナカイの頭骨やら転がってるし

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すごい外観だなおい

なんというか、物凄い個性派の宿に到着。北極圏スタイルで玄関で靴を脱いで上がることもあり、内部は中学生の頃に泊まった懐かしのスキー民宿のような佇まい。

 

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この島では靴を脱ぐのがしきたりよーという黒板

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スキーの宿みたい

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ホッキョクグマの剥製が突き出る廊下。こういうノリが好きなのね

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普通に民宿だね

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なんかよく分からんがパフォーマーらしい

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各部屋の扉にはなぜか裸の男のパネルがかかる

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自分の26号室の扉。裸のおっさんに何かこだわりでもあるのか

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正しくスキー合宿の趣。シャワートイレは勿論共同

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便器はグスタフスベリ!日本に持って帰れば好事家に高く売れそう

 

さて一休みしたら世界最北の町歩きに出かけよう。

 

*1:単に人間が居住する地域はこれより北にも存在するが、警察や病院や銀行やスーパーや郵便局など生活インフラの整った「町」としては世界最北

Hit-and-Runnerの肖像

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カーシェルターのシートを張り替えてからわずか三週間後の雨が降りしきる梅雨の朝、突然「屋根から雪が落ちたような」異様な物音が表でしたのでおっとり刀で見に行くと、誰もいないがどこか様子がおかしい。よく見れば、何とシェルターがひしゃげている。

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フレームの前半分が全体的に歪み

 

一体何が起こったのかと狐につままれたような気分で部屋に戻り、防犯カメラ映像を確認してみると、ああなんということでしょう

 

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雨でブレーキが利かないのに猛スピードで坂の上から下ってきてコントロールを失ってシェルターに激突、シェルターとお隣の窓柵をぶち壊してそのまま立ち去った不届き者の映像がくっきりと。

自動車ではないのでナンバープレートも映っていないし、これは捕まえることは無理だなあと呆れつつも保険金請求のため一応警察に通報。やって来た警察官も映像を見て呆れるやら、これだけの勢いで激突してよく怪我もなく即座に逃走できるものだと感心するやら。

もとより期待していなかったが案の定当て逃げ犯の身元は割れることもなく、シェルターの損傷は見た目より激しくて一部フレーム要交換の他、張りなおしたばかりの真新しいシートも破損してしまったので要全交換。ガレージは家建物の範疇に入るということで幸い火災保険の保証対象となり、したがって経済的に大したダメージは生じない見込みではあるが、勿論気分は大変宜しくない。
とはいえ人相すら分からないのでは捕まえることなど望むべくもなく、せめてシートを張り替えた暁には一番目立つ部分にこの不逞の輩のキャプチャー画像を80㎝×240㎝の大サイズでプリントしてポップな感じに昇華出来ないものかと検討中。

 

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これをターポリンシートに転写できる業務用プリンタがあれば是非借りたい。マジで

 

11年目のリニューアル

2010年の我が家の完成・入居から初めに行った追加工事がカーシェルターの設置。

3月最終週に入居し、まだキッチンタイルも貼られていない4月初めにははや施工している。

houseforone.seesaa.net

 

こうやって振り返ると10年という歳月の積み重ねは中々重い。考えてみれば10年あれば芋虫同然の赤ん坊もそろそろ中学受験を考える年ごろの半大人に成長するし、愛くるしい仔犬も寝てばかりいる目の濁った老犬になってしまうし、年7%で運用すれば元本は二倍に膨らむし、、ハムスターであれば何と20世代も係累を重ねることになる。親亀子亀孫亀どころの話ではない。大して変わってはいないと思うのは自分の感覚が麻痺しているだけで、実際にはこの家にもその主にも十年の月日なりの変化なり劣化なり熟成なりが確実に生じている筈だ。

ということで10年の月日を如実に示す劣化したカーシェルターのシート交換を10年ぶりに行ったという話。

施工業者は多忙を極めているため、依頼した三カ月経った7月に漸く施工実施。
一人社長の個人事業主でやっているので多忙なのもむべなるかな、この形態のシェルターとしてはほぼ競合不在状態なのでもう少し従業員を増やして工期を短縮すれば収益倍増も見込めると思うのだが、社長曰く薄利なのでとてもそんな余裕はないとのこと。勿体ない

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10年ぶりにシートを剥がされむき出しになったフレーム

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コンクリート面の汚れが10年の月日を物語る

フレームは全然劣化していないのでシート交換で十分と思っていたが、シートをフレームに繋ぎ留めているロープが接触する部分の腐食を指摘される。見ればなるほど、水気が抜けないロープが触れているせいでフレームの柱部分に真っ赤な錆びが広がっている。このまま腐食が進行すればフレームが折れて倒れてしまう事態も考えられるので、やはり工事に踏み切って良かった。

 

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幸い表面のみに留まっている錆を擦り落とし、

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腐食防止の塗装を上塗りして補修完了

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張り替え完了。やはり真新しいシートは気持ちがいいね

費用13万円也を支払って新品シートで気分も一新、これからまた10年は車もがっちり守られて安泰。車をあと10年維持できるかの方が問題だが