カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

雑巾がけのすゝめ

年末近くなると窓掃除と床に油を塗布するのが我が家のルーチン。窓掃除は年二回だが床の油は今のところ年一回、で一年間の雑巾がけで油っ気が抜けてきた頃にまた重ね塗り。

箒→雑巾のコンビが現在の我が家の掃除スタイル。ルンバ選手はというと、バッテリー切れを機に友人に譲渡。家具が傷む※1のと、結局床掃除で雑巾がけに勝る仕上がりはないという結論に達したため。面倒くさい事は面倒臭いが、我が家くらい小さければ何とか許容範囲の面倒臭さ。
箒と雑巾がけを手ずから行うのは家の点検も兼ねている。ルンバに任せっきりでは気が付かない汚れや傷みを見つける事が出来るので、雑巾がけはその点からもお勧め。

ライフハック:雑巾かけて洗ってを繰り返すのは更に面倒臭いので予め複数枚の雑巾を用意し、一気に使うのがお勧めのやり方。これであれば洗いなおす手間を考えず思う存分汚せるので、床を拭いたついでにアルミサッシの清掃までやって真っ黒になるまで使い回せる。簡単にでも毎週サッシ清掃をしておくか一年間放っておくかで年末大掃除の手間は大分違う。汚れた雑巾は最後に纏めてミニ洗濯機に投げ込んで洗剤と漂白剤をパッパと振りかけてスイッチオン)

そして雑巾がけは木の床に住む人に特に勧めたい。木は磨き込み使い込むほど劣化するのでなく逆に内側から独特の艶を発するようになり(塗って磨いてを繰り返した我が家の床も引き渡し直後と現在ではまるで別物)、その美しさを享受し堪能できるのは木の床の住人だけだからだ。
タイルやモルタルの床もまた雰囲気があっていいものだが、これらの素材は使い込むほど一直線に劣化していく※2。鉄や銅や亜鉛といった金属にも使い込まれた美しさが存在するのは確かだが、金属素材を床に用いる事はまず有り得ない。プリント合板の艶は外側からのクリア塗装が全てなのは言うまでもない。

インテリアの中で床の存在感は圧倒的。なので使い込むほど美しくなる床を持つ家は飽き難いし、古びても嫌いになり難い…と書いていたら何だかまた雑巾がけをしたくなって来た。掃除するか

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※1 アメリカ家電らしく大雑把なところがあるルンバはテーブルや椅子の足といった細い障害物は認識せずにフルスピードのまま激突する。ぶつかった勢いで後ろ側が浮き上がるくらいだから結構な衝撃で、木製家具の脚なら傷だらけになる筈
※2 やれたモルタルの床にシャビーな美を見出す事もあるいは出来るかもしれない。が、それはあくまで「見立て」に過ぎない