11年目のリニューアル(5)洗面周り④水栓も更新
前回のエントリでS氏にお任せとしたのは換気扇と洗面台の二つと書いたが、厳密には三つある。洗面台水栓もそうだった。その洗面台水栓はシンプルな洗面ボウルによく似あうシンプルな水栓。シンプルとしかいいようのない、何の変哲もない水栓。
別に悪くはない。悪かぁないけどね、タイルも洗面ボウルも「使えればいい」という基準から一歩踏み込んで選びなおした今回の工事、新しい葡萄酒は新しい革袋に入れなければならないと昔の偉い人が言ったように*1、折角の全面刷新の機会なので水栓についても改めて考えてみる。
海外のホテルのキッチンやトイレで度々目にするステンレス水栓。メッキのピカピカと違うステンレス無垢の質感は前々から好ましく思っていて、完成直後からキッチンのシンク水栓はステンレス水栓に交換するつもりで購入対象まで既に決めていた。しかし本体費用と交換費用を合わせるとなかなかの費用がかかるのでなかなか踏ん切りがつかず(別に今使っている水栓でも機能的には何ら問題ないこともあって)、ぐずぐずしているうちに今回の洗面周り工事に至る。この機会にキッチンシンクより一足早く洗面水栓でステンレス水栓を導入できないかとまたもリサーチを開始。
国産メーカーのステンレス水栓はほぼ皆無
我が国で目にする水栓はその殆どが柔らかい亜鉛にクロームメッキを施したもの(使いこまれた古い水栓で角のメッキが剥がれて地の亜鉛が見えているのを目にすることもあるかと思う)。ステンレスは亜鉛より格段に硬く加工が難しいうえに高価なので、TOTOもLIXILもサンエイも国内のメーカーでステンレス水栓を製品化しているところはほぼ皆無*2。難しかろうと高価であろうと需要があればメーカーは作って売るので、要は日本の消費者は水栓にはあまり関心がないということだろう。
国産で唯一?ステンレス水栓メーカー
それでもあるところにはあるもので、10年以上に渡る家づくりで培った自分のググりスキルをもってすれば国産で唯一ステンレス水栓を発売しているというメーカーを探り当てるのにそれほど時間はかからない。海外製品と違い比較的値段も手ごろ。
ここのラインナップから、新しい洗面ボウルに合いそうな大きさと形状のこちらをセレクト。これなら相性ばっちり、間違いない。*3