おろしや国一週間(18)2018年12月19日 サンクトペテルブルクその7
Kawaiiの殿堂スモリーヌイ修道院
地下鉄駅のホームまでエスカレーターを5分も降りる必要のあるモスクワやペテルブルクではトラムやバスの利便性の高さが際立つが、非地元民が利用するのには敷居の高い存在。
だった。
ネット社会の素晴らしさは、こういった慣れがなくては使いこなすのが難しい地元バスを一見が易々と使いこなせてしまうところ。
ということでピョートル一世の娘エリザヴェータ帝の命で創設されたロシア最古の女子修道院までバスで行ってみる。地下鉄なら駅から軽く徒歩30分はかかるところ
市内一律料金は30ルーブルだったか50ルーブルだったか忘れたが、小銭なくてもクレカ決済可能なので問題ない。都バスより遥かに安くかつ便利。
ネヴァ川近くのバス停で下車
設計は冬宮と同じくイタリアの建築家ラストレッリ。
空色の外壁は雪景色に最高にマッチする。あまり日本には知られていない「可愛らしいロシア」の一面。
無人の街
子供の頃「台風一過」を「台風一家」と思っていたのは自分だけか。寺内貫太郎一家みたいな。どんな一家だ
ブログの存在を忘れるほど無駄に忙しい日々で気が付いたらすっかり秋、旬を過ぎたころに台風19号にまつわる画像でも。
台風19号が猛威を振るった週末も出社。別に強制されたわけではないが、台風を理由にした仕事の滞りは全く免責にならない。基本ブラックな社風なので、仕事が終わらなければ台風だろうと地震だろうと内乱が起ころうと自己責任で出社しなければならない訳だ。
しかし、そのおかげで完全無人の都心という世にも稀な光景を楽しむことが出来たのは思わぬ僥倖。
日本橋が完全に無人になることなど戒厳令が敷かれるか大喪の礼でもなければまずありえないことで、ゾンビ映画の巨大なロケセットのような奇妙な都心を存分に楽しんだ次第。しかし外出を控えましょうとなったら足並み揃えて一斉に家に閉じこもるあたり、日本の内部統制は凄いね。
二度目の玄関タイル張り(5)仕上げに真鍮
玄関タイル貼りの仕上げは小口部分のカバー。
前回貼ったタイルではステンレスをあてがったが今回は真鍮を用いる。今回のタイルを選んだ時からこれに合わせるのは真鍮しかないだろうというのは直感的に決めていた。
という訳で1㎝×2㎝の真鍮角棒を長さをドア幅に指定して金属商社にオーダー。
無垢材より角パイプの方がずっと安いし見た目も変わらない。合理的に選択するなら角パイプだろうが、ここはずっしりと重く中身の詰まった無垢の角棒を選択。小さくとも中身のぎゅっと詰まったLWHには無垢材こそ相応しい(わかる人だけわかれ)。
購入した商社は職場から徒歩で行ける場所にあるので送料節約のため昼休みに直に引き取りにいき、DBの孫悟空のように斜めに背負って自転車で持ち帰る。
次の週末に最後の仕上げ工事。なんだか指定した長さと随分違うのをグラインダーで整え、荒く処理された表面をバフがけでひとしきり磨くとタイル小口に接着剤で張り付け、ドア枠との両脇の隙間をコーキングで埋めて終了。
これで二度目の玄関工事の工程を全て終了。いや面白かった。
真鍮の魅力は新品のピカピカよりも渋く経年変化したところにある。この玄関も時の洗礼を経て渋く古びてくれるのを期待。
ヘイルメリー裏話
・雨男の家主のせいか、六月半ばの大雨の中を取材に見えられたのは副編集長とライター、カメラマンの三名様、それと解説のS氏の総勢四名。
・プロによるプロの仕事は憧憬を覚えるほど格好のいいものだが、今回のご一行も(これまでに取材に見えられた方々と同じく)さすがはプロという仕事ぶりを見せてくれた。
・具体的には、ライターさんは話のネタを探し当てて上手く引き出し、文字制限に収まる範囲できちんと勘所をとらえた記事として成立させる技術。
・カメラさんは副編集長のイメージを的確に理解し、それを表現する構図と露出と効果で画像を撮影する技術。
・副編さんは取材対象の気分が上がるように家のいいところを的確に見つけて褒めてくれる技術、紙面をイメージしながらカメラマンに適切な指示を出す技術。趣味人向け雑誌の副編集長を務めるだけあって多方面に渡って造詣が深く、これまでの我が家の来訪者の中では恐らく一番の目利き。S氏が意図した(けど誰も気づかない)この小さな家の造形的な見どころを一見で即座に把握したのは地味に凄いこと。
・これまでに我が家への訪問者の傾向(爬虫類に対しては女性より男性の方がより苦手とする)に漏れず、今回のご一行も床をうろちょろする居候はちやほやしてくれるもののアクリルケースの中で静かにしている居候に対してはほぼコメントなし。
・その静かな居候は取材の最中に排便したため、ケース清掃が済むまで取材は一時中断。ケースを洗っている間の居候はS氏に持っていてもらう。おお、初対面から10年目にして初のスキンシップ笑
・あの種類はとりわけ鋭くて長い牙を持っている*1ので、毒はなくとも噛まれたら割とただでは済まない(取材の翌週に10年ぶりくらいに思いきり噛まれて流血沙汰、噛まれた左腕は未だに歯形と内出血が消えない)ので無事でよかったねと。専門家はこれをして知らぬが仏と言う。
・プロが使い込んだプロの仕事道具というのは魅力的なものだが、今回のカメラマンさんの仕事道具であるカーボン三脚の使い込まれ方が実にセクシーであったので思わず撮影。
これぞプロの仕事道具といった佇まい、金では買えないこの趣が実に格好いい。
*1:樹上性なので主な獲物となる鳥を捕まえやすいよう発達したといわれている
二度目の玄関タイル張り(4)令和初日、令和初工事
明けて令和元年五月一日
24時間を経過しボンドが十分硬化したのを確かめて工事の続き。
まずはスペーサーを外すところから。
普通のスペーサーなら真上に引き抜けばいいのだが、今回使用したレベリングスペーサーは足がタイルの下に回り込んでいる。なので足はそのままにして直立している上部だけを取り除くことになる。
この取り除き作業が楽しい。こんな感じで
達磨落としのようにスコンスコンと小気味良くスペーサーを取り除いたところで目地詰め…の前に目地スペースにはみ出たボンドを取り除く作業が待っている。ボンド施工ならではのこの地味な作業もまた綺麗に目地を詰めるためには欠かせない。NT大型カッターの刃が一本ボロボロになるまで片っ端からガリガリとほじりまくる。
目地スペースからボンドを綺麗に取り除き、ついでにタイル表面に付着したボンドをシンナーで落とした後で漸く目地詰めの用意。通常は目地詰めに養生は行わないのだが、横着な自分は拭き取りの手間を省くために今回は養生を行う。
タイル貼りに比べれば目地詰めなどデザートのようなもの。
画像のぶれ加減からも緊張感の欠如は伝わってくる
アルカリで指紋が荒れてしまうが、目地詰めには指の腹を使うのが一番。
目地を押し込んで表面をならし、養生テープを剥がして仕上げにサンポールを希釈した希塩酸でタイル表面を拭いて付着した目地モルタルを取り去る。
かくして令和初日の工事はあっさりと終了。
これで完成…ではなくまだ仕上げが残っているのだが、それはまた後日。
二度目の玄関タイル張り(3)平成最終日、平成最終工事
仕切り直しはギリ平成に間に合った
タイルオンタイル施工ではやはりボンド貼りでなければ駄目。購入したばかりのセメント増粘剤を返品しに行ったホムセンにはタイル用ボンドは売っておらず、当日中の施工は断念。amazonやmonotaroでは入手できるがさすがに大型連休なので休み明けの発送ばかりのところ、二日後に配送可の業者が一つだけ見つかり即座に注文。入っててよかったamazonプライム。
平成最後の日となる4月30日の午前中に予定通りボンドが到着、改めて工事の仕切り直し。スタメンは以下の通り
中央に陣取るセメダインタイルエースProの2㎏入りチューブ3本以外は二日前と同じ顔触れ。こんな可愛げのないボンドがホムセンや東急ハンズの棚に並んでいる筈もなく、こんなものを素人が簡単に入手できるとはつくづくいい時代になったものだ。
早速バケツにボンドをチューブから絞り出し、柄杓で玄関タイルの上に運んでは5㎜の櫛目鏝で均等に均していく。さすがに強力ボンドだけあって、釉薬の乗った既存タイルの上でも食いつきは全く問題ない。
狭い玄関とはいえ全面にボンドを塗り終えてしまったら手が届かなくなってしまう。ボンドを半分ほど塗り広げたところでゴム手袋を脱ぎ捨て、新しいゴム手袋に付け替えると奥から順にタイルの貼り付けを開始。以降はボンドの高さがムラにならないよう注意しながら、塗っては貼りの繰り返し。
あちこちにボンドがうつってしまい後始末に大変苦労したの前回の教訓を踏まえ、今回は100個入りの徳用ゴム手袋を用意し、タイル一枚貼るごとに脱ぎ捨てては付け替えを繰り返しつつ、日が暮れるまでに何とか貼り終わり。
今回の工事に投入した新兵器
今回の玄関タイル工事にあたっては前回には使用しなかった新しい道具を用意。
レベリングスペーサーと呼ばれるこのスペーサー、タイル底面に足を差し込んでタイルと共に貼り込んだ後に赤いレベライザーを横から差し込んで専用のクリップでガチガチと絞め込むと、スペーサーの足で持ち上げられた二枚のタイルが同じ高さに揃ってくるという優れもの。
スペーサー、レベライザーともに100個セットでしか販売されていないので一回こっきりの使用となるクリップと合わせ決して安いものではないが、後悔先に立たず、満足のいく仕上がりを目指すならばこういうところにコストを惜しんではいけない。と自分に言い聞かせてポチった代物。
平成最後の日はこうして終わり。
令和初のウッドデッキメンテナンス
梅雨入り直前の六月初め、半期に一度の恒例ウッドデッキ塗油を施す。
塗った油の匂いも消えないうちに雨が降るのもこの時期のお約束