翌週末は金曜日から始まる三連休、月曜日に有給休暇を取得し豪華に四連休として工事に没入する。金曜日は再び5時間かけて養生、次いで再度取り寄せた二つ目の下地材(15㎏)の塗布。8時間かけて下地材を塗り切ったところで金曜日は終了。
翌土曜日、下地材を乾かしている間に来てもらった友人に手伝ってもらい*1靴棚と洗濯機、そして階段の手摺を元通りの位置に戻す。二階に上がれば家具という家具は全て動かして引っ越しさながらの足の踏み場もない有様だが、キッチンに横倒しにしていた靴棚を元通りに玄関に戻しあちこちに分散保管していた靴を納め、また洗濯機の位置も元通りとなり洗濯が可能になったことで一割程度はいつもの日常が返ってきた。
四連休三日目の日曜日に漸く左官の再開。新たな25㎏缶の蓋を開け攪拌を進めるが、どうも様子がおかしい。
攪拌する漆喰の表面がどうも前回と違うような・・・。
その違和感の正体は練り上げた漆喰を鏝板に盛った時に明らかとなる。
異様に大きな骨材に思わず25㎏缶に張られたラベルを見返すと、案の定「1.5㎜骨材」の表示が。誤って外壁用の1.5㎜骨材の漆喰を取り寄せてしまったようだ。
内壁用漆喰の骨材はおよそ直径0.5㎜、この漆喰の骨材はその三倍の1.5mm。ということは、体積にすればおよそ25倍・・
骨材の大きさが25倍にもなれば、それはこのような「漆喰の中に骨材」だか「骨材の中に漆喰」だか分からない恐ろし気な見た目となるだろう。
骨材の大きさはほぼ原寸大のザラメそのもの、2年前に訪れた真冬のオスロで体験した狂気のソフトクリームを思い出さずにいられない。
外壁用であれば、見た目のスムーズさや綺麗さより強度に全振りした結果がこの異形の姿。そもそも骨材が1.5㎜ということは、2㎜以下の薄塗りは物理的に不可能であるということを意味する。なんだその漆喰・・
*1:一万二千円叩いて人を雇うことを考えれば夕食にしゃぶしゃぶを奢ってもお釣りがくる