カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

第三期内壁工事(エピローグ)

帰宅後、最後の行程であるカラー漆喰へのワックスがけを終えて漸く全工程を終了。

いや長かった。工事を開始した頃は夏の残り香が色濃く漂う初秋でハーフパンツにTシャツで大汗をかきながら作業していたのが、最終工程を迎える頃には庭のアオダモが紅葉を始め、夜は羽毛布団を被らなくては眠れないほどに。そして工事は終了したが後始末(汚れ切った家の清掃と痛んだ床の修復)にあと一月は余裕でかかるだろう。

しかしながら六週間、十三次に渡った工事で300㎏近くの漆喰を塗り切ってやっと鏝から手が離れひとまず平常運転の日常に戻ったことを機に、難易度・労力・工数において文句なく過去最大のDIY、よせばいいのにお世辞にも素人向けとはいえない天然西洋漆喰に手を出したがための、とても他人にお勧めは出来ない悪戦苦闘(見方を変えれば至上の法悦)を順を追って振り返ろう。