第一期の壁塗りは入居前の空っぽの家で行った。
第二期の壁塗りは住みながら、北側の壁の前に置いてあるキャビネットや掛けてある衣服を移動させて行った。
第三期は北側以外の全壁が対象なのでそれはもう大変。机も本棚も靴棚もベッドも洗濯機もキャビネットも照明もロフトの荷物もコンセントのカバーも、およそ動かせるものは全て動かし外せるものは全て外す。動かさなかったのは動かせなかったもの、すなわち便器と（転倒対策でワイヤー固定した）冷蔵庫、換気扇に吊戸棚に排気ダクトくらいのもの。
9月17日（土）
三連休初日の朝一でやってきたのは頼んであった何でも屋さん。二人がかりで靴棚と洗濯機を移動し帰っていく。勿論靴は事前にすべて外に出し当面は車のシェルターやウッドデッキに並べざるを得ないし、洗濯機は使えなくなるので洗濯はコインランドリーに持ち込むほかはない。
実働30分で費用12000円。いい商売だ、自分もやろうかな。
午後からは養生と下塗り、全てを一度に処理できるわけではないのでこれもブロック毎に分けて行う。
養生に四時間、下塗りに八時間。ローラーで塗る下塗り材は水引きを抑える為と漆喰のつきを良くするために不可欠なもののだが、スイス漆喰用の下地はそれ自体ゴツゴツした骨材を含み、乾燥するとあたかもリシンを吹き付けたような感じとなる。下塗りが乾くのを待っていよいよ漆喰鏝塗りの開始だ。
