カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

Bon Voyage

雨男の災難

ああああ何で予定日に合わせて終日雨になってるんだ!雨が入ってくるんだよこの車は!雨の中一晩停めたら水没するんだよこの車は!行先変更!宿キャンセル!キャンセル料100%!涙!

冬のグランドツーリング

徳大寺有恒の持ち味はエッセイにあり。これも面白い 波蘭の旅から二年、今年の冬もまた休暇を取得して旅に出たかったのだが諸々の事情で冬休み取得は叶わず。まあ環境が変わったばかりでいきなり長期休暇を取得するのも、今後の自分の立場への影響を考えれば…

東北GT(6)米沢未着で完

次の目的地の上杉神社と上杉家廟所がある米沢へは遠野から約270km。高速道を乗り継いで約4時間の道程だが、東京からむつまでを一日で走破した身には最早どうという事のない距離。一気に走り抜いて…走り抜く筈が思わぬところで頓挫。東北道を走る事二時間余り…

東北GT(5)遠野2

バケツをひっくり返したような大雨に見舞われたのは呼ばれ石の祟りか、翌朝になっても雨の勢いは衰えず。この日の宿の駐車場が屋根つきであったのは全くの偶然だが思わぬ僥倖。後付のハードトップは上から横から容易に雨が浸入するので、青空駐車であったな…

東北GT(4)遠野1

カミ(神ではない)の存在は信じていても妖怪は御伽噺の中だけの存在と決めつける人が多いのはなぜだろう。天狗が山のカミでもあると同時に妖怪でもあるように、また河童が妖怪であると同時に川のカミでもあるように、突き詰めて考えればいずれも超自然的な…

東北GT(3)平泉

秋田から再び太平洋側へ280kmほど走れば平泉。岩手は高速道や新幹線でスルーしたことはあっても足を踏み入れるのはこれが初。平泉といえば奥州藤原氏三代プラス1の亡骸が安置されている金色堂。金色堂を擁する中尊寺の開山は850年で祖は慈覚大師…円仁?この…

東北GT(2)入道崎・真山

東京からむつ市までおよそ800kmの距離を一日で走破してしまうと距離に対する感覚が狂ってきて、「400km?そんなに遠くないね」みたいに捉えてしまうのが恐ろしい。第一目的である恐山参りは早々に達成してしまったので残りのプランは割と適当。弘前城は改修…

東北GT(1)恐山

所有している車にはエアコンがついていない(つけられない)上にシート真後ろにラジエーターがある為、真夏のドライブは室温が40度近くまで達してしまう。車自体はオーバーヒートとは無縁だがドライバーがオーバーヒートになってしまい大変危険で、必然的に…

スーツケースがトイレットペーパーホルダーに化ける

旅の相棒リモワを手放す。その昔に一生使うつもりで購入した63Lのシルバーインテグラル、しかし自分の旅のスタイルが確立されてくるにつけミスマッチが目立つようになってきた。日数分の着替えを持っていく訳でなく土産を大量に買い込む訳でなく、さらにカメ…

エグザイルは中国では放浪兄弟と称しているらしい

こういうライフハックを知ると無性に実践したくなる。あてどのない旅に出たくなるしかし今は超がつく円安で1ユーロなんと140円超。去年の今頃はざっくり1ユーロ100円で換算して良かったくらいなのに何たる落差。単純に考えて滞在費移動日食費が全て4割増し…

2月25日 Kraków

夏は嫌いなのに暑くなるほど体調がよくなるこの不思議。そういえば夏風邪は中学生以降ひいた記憶がないし、噂に聞く夏バテも未だ体験したことがない。夏バテって食欲落ちて痩せる事?全然痩せないどころか下手したら太るからなあ認めたくないがこの高温多湿…

2月24日 Wrocław

英語発音ではウロクローとなるヴロツワフ。かの国の発音で紐解くと、ドイツ語のようにWはV音になるのでWroは「ヴロ」、母音を伴わないcは「ツ」、その次はlでなくてł、Lに斜線が重なると発音がWに変化するのでłaで「ワ」、語末のwはVが無声子音化して「フ…

2月22日 Berlin

ベルリン空港まではモスクワ乗り換え。アエロフロートを使うのは実に10年ぶり。乗り換えで立ち寄ったシェレメチェヴォ空港にはターミナルDという新しい国際線ターミナルビルが出来ていて、ソ連時代の陰鬱さを引きずっていた以前のシェレメチェヴォ2(ドゥヴ…

新しい旅の相棒Df

8年ぶりだか9年ぶりだか、実に久しぶりにカメラを新調。同時に全域でF1.4という超明るい35mm単焦点レンズを購入。噂には聞いていたがF1.4のボケはすさまじく、例えば距離1m程度で苔を撮るとフォーカスの前も後ろもブワーッとぼける。ポートレートは最強だろ…

漂泊の思ひやまず2014

ソチオリンピックも終盤。順位だけ見れば落胆すべき結果に終わった彼女は、しかしそのあまりにもドラマチックな幕切れによって却って永く語り継がれる存在になるかもしれない。と思う。アメリカWC決勝で最後にPKを外したバッジョのように。「レジェンド」を…

2月24日 Trakai Castle

翌朝はトラカイ城を目指す。市内からバスで50分、バス停から歩くこと25分。暖炉付きLWH?これ欲しい民家はいわゆる北欧風緑色のヘビは薬局のマークここだー湖上に浮かぶ城として人気の風光明媚な観光スポット、だが観光ガイドに載っているリゾートホテルのよ…

2月23日 Vilnius (1)

ヘルシンキから駆け足で南下してきてリトアニアの首都ヴィリニュスまで辿り着く。例によって到着は夜遅く。以前であれば夜の街を荷物抱えて歩き回って空き部屋を探すところだが、最近は有難いことにWiFiを備えたホテルが増えている。出発の前の晩のうちにiPh…

2月22日 Šiauliai

もうあれから一年近く経つのかー。早いもんだ今年の冬の旅はなしだな…次行こうと思ってたところがあんなことになっちゃってるし、今年こそは裏の柵というか外構を完成させなければいけないし。限られた予算であれもこれもは出来ない。* * *リトアニア北部…

2月21日 Riga (3)

家づくりブログでこのまま旅ネタを続けていいのかしらん。まあいいかしかしもう半年以上前のことかー。年をとると本当に時間が過ぎるのが早いな***ユーゲントシュティール建築とコーヒーとケーキを満喫したアルベルタ通りを後にすると、冬の曇天は早くも…

2月21日 Riga (2)

語弊を恐れずに言えば世界には上澄みのような国もあれば澱のような国もあって、日本国のような上澄みでは誰も意識する事もないくらい当たり前の前提として成り立っている高い規範意識とか相互信頼とか、そういったお約束が全く通用しない国があるのも事実。…

2月20日 Riga (1)

蒸し暑い夏の夜には冬の思い出で気分だけでも涼しくエストニアの首都タリンから長距離バスに5時間ほど揺られて三ヶ国目のラトビアに到着。長時間の移動には慣れているが、その間トイレ休憩が一切ないのには参った。しかし苦悶の汗を額に浮かべてるのは自分…

2月19日 Tallinn

「あなたね、そんな風にバッグ※1を背中に回してると危ないわよ。タリンは泥棒だらけなんだから気を付けなさい。バッグは前に回して、ジッパーもちゃんと閉めておかないとダメよ。」 どこにでも世話焼きなおばちゃんはいるもので、乗り合わせた親切なおばちゃ…

2月18日 Suomenlinna

ヘルシンキから船で15分のスオメンリンナ島に行ってみる。 毛皮とか織物とか 休日の朝に賑わう屋台市場の一角に船着き場がある。 ヘルシンキに買出しに来たスオメリンナ島民も乗り込む 離岸 航路を除いて凍りついた海をスオメンリンナ島まで渡る。 スオメン…

2月18日 Helsinki

オットセイにかしづかれて半裸で立つバルトの乙女。超寒そう フィンランドと言えば北欧デザインの老舗。 今年は改めてデザイン立国としてキャラを立てていく意気込みで、街のあちこちには"WORLD DESIGN CAPITAL"のロゴが目立つ。 フィンランドの会社といえば…

旅から戻ってまずした事は

旅の間を通して守るべき主人の足(右足の甲とアキレス腱)を散々に痛めつけてくれたろくでもないブーツを脱ぎ捨ててゴミ箱に放り込む事だった。「デッドストックの旧い仏軍ブーツ」…ごついアンクルストラップを備えたその褐色のブーツはいかにも頑丈そうな見…

出発前夜

今日くらいは早く帰ろうと思いつつ、やはり今日も遅くなる。外れた天気予報を恨みつつ小雪舞う中を帰宅すると自転車をフックに掛け、玄関をくぐって二階へ。抱っこをせがむ居候を引っ掴んでケージからバスケットに入れ、バスケットをバッグに入れ、ここらへ…

旅支度など

五年ぶりの夏休みに向けて旅支度など。把瑠都の初優勝に沸き立つ(嘘)バルト諸国には初めての渡航になるが最後はパリで締める。相棒はいつものD200。旧式化著しく最早話題に上ることもなくなったD200はこれが恐らく最後のご奉公。次はD800か、それとも型落…