カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

漂泊の思ひやまず、

年度末ぎりぎりまで粘っては見たもののコロナ禍なお収まらず、いや調べてみればワクチンパスポートがあれば入国のハードルが比較的低い外国は割とあるものの、肝心の我が国に帰国した際に問答無用で二週間の隔離では仕事復帰するのに差し支えがありまくりなので、自由業か無職でもなければ事実上の出国禁止措置はいまだ継続中という有様。
(こっそり出国して帰国後の隔離期間はリモートワークで凌ぐという手が使えないでもないが、入国のハードルが比較的低い国でも出国時のPCR検査証明書は必要であり、万一にでもそこで陽性なんて出てしまった日にはそれこそ目も当てられない。事情の分からない外国で何日拘束されるか幾ら入院費用がかかるか分かったものではないし、帰国後の面目も立場も全て失ってしまうこと請け合い)

ということでサラリーマンに課せられた「纏まった休み」を取得してどう使うか。逆にいい機会なので、老後の楽しみにとっておいた四国八十八箇所の遍路に出立することとする。1400㎞の行程を歩き遍路*1で通し打ち*2するのであれば四十日かかるとも五十日かかるとも言われているが、菅直人じゃあるまいしとてもそこまでの暇はない。てか菅とか清原とかパフォーマンスで遍路装束着て写真撮らせるだけで絶対一つ二つしか寺回ってないだろ。もっと言えば彼らのせいで八十八箇所遍路が「やらかした輩の贖罪」の為にあるように印象付けられてしまった感があるのも困ったもの。

ということでバイク遍路、九日間で八十八箇所を一気通貫で通し打ちコンプリートするミッションにチャレンジ。

・・・この、旅においてミッションとかチャレンジを設けてしてしまいがちなのは悪い癖というか貧乏性というか、特に当てもなく目的もなく放浪するという上級者の境地にはなかなか辿り着けない。旅慣れテーラーではあっても旅の達人の境地にはまだ遠い。ということでこれよりスタート。

*1:文字通り八十八箇所霊場を歩いて回る遍路のこと。他に車遍路、自転車遍路にバイク遍路。野宿やテント泊で回るのは草遍路と呼ばれるらしい

*2:八十八箇所を一度に回りきること。何か所かずつ何回かかけて回るのは区切りうちという