カサエゴ

Casa Egoista (定員一名の小さな家)

2012-01-01から1年間の記事一覧

花免

家の周囲に生い茂ったドクダミがこの時期一斉に花を咲かせている。何てことはない地味な花だが、地味でも雑草でも花には華がある。ドクダミ以外の雑草は目に付くたびに抜いているのだが、蕾を付けている抜きぞこないのカタバミには思わず手が止まる。雨の土…

3度目の正直

再度送ってもらった手摺り材が届く。念の為測定してみるが、今度はきっちりと指定通りのサイズ。早速付け替え作業を開始する。今度は壁の金具はそのままに、その上の木材だけ取り替える工事。所要時間30分足らず、拍子抜けするほど簡単に付け替えられた。グ…

Smaller, Smarter

車でも道でもマックのドリンクでもとにかく無駄にでかい、「大きいことはいいことだ」の権化のようなアメリカという国で敢えて小さな家を選ぶのは日本でそうするよりも遥かに難しいことであろう事は想像に難くないが、Not So Big運動を説くThe Not So Big Ho…

手摺り再交換?

手摺りを取付けてしまってからサイズ違いに気づいた週末、業者にはメールでクレーム。後になってどうこう言っても仕方ないが、まあ文句の一つくらいは。週明けの朝一で返信が届く。「申し訳ありません作り直してお送りします」いやいやいやいいよもう取り付…

キレと逆ギレ

手摺り全長は2700mm、壁に取り付ける金具はアイアン。それなりに重いので友人にヘルプを頼み、壁に取り付けるまで手摺りを保持してもらう。「始めと終わりで高さを合わせないとおかしくなってしまうだろ」「高さを計測するから、手摺りを壁に当てたまま動か…

目出度さも中くらいなり手摺り交換(字余り)

発注していた手摺り材と取付金具が予定通り出来上がってきたので、早速手摺り交換に取り掛かる。デフォルトの手摺りは直径3.5cmの丸棒、恐らくアッシュあたりの集成材。これはこれで決して悪くはない。可も無く不可も無く、まあフツーすね。油染みが見苦しい…

金環日食(なぜか文字化け)

生憎の曇り空、しかし金環日食の時間だけ図ったように晴れ間がのぞく!双眼鏡越しに繰り広げられる眼前のスペクタクルを堪能。いや眼福眼福。長生きはするもんだーしかしiPhone画像では訳わからん

ビンディングデビュー

夏場の通勤着はTシャツにクロップドパンツ。七分丈パンツに革靴を合わせるというのも変なので、足元はスニーカー。 昨夏はそれで通したのだが、通勤快速号のペダルは片面フラットで片面SPDというタイプ。どうせ革靴以外で踏むのであればただのスニーカーでは…

午后の会話

土曜日の夕刻、シェルターを開いて久しぶりに洗車していると、通りがかりの老婦人から声を掛けられる。「これは…どこの車ですか。国産ではないですね」「これはフランスの車ですよ」「見たことないわね。これ珍しいんじゃない」「そうですね、あまり見かけま…

次の進化計画

「居住空間学2012」のテーマではないが、この家はまだ進化の余地がある。引渡しの日からこれまでに壁を塗り天井を塗りタイルを貼り梯子を取付けて、もうやる事はないかと思いきや…いや、まだあった。1.手すりを変えるオリジナルの階段手すりは直径35mm×長さ2…

陰翳礼讃

今月のBRUTUSは毎年恒例の居住空間学特集、目にするや思わず表紙買い。渋グラビアページにも渋カッコいい家が目白押しで期待を裏切らない。今年のテーマ「進化する部屋。」は自分の目指すところでもあるのだが、これらのピカピカではない陰のあるエイジング…

2年ぶりのグリーンカーテン

一昨年の夏に一本残らず枝を落とされてしまった家の前の欅だが、あれから二年を経て漸く新緑が復活。全盛期に比べればまだ復活度50%といったところだが、一階はロールスクリーンが不要になる程度には茂ってきた。よしよし。

嬉しい言葉

久しぶりに会う友人夫婦を初めて我が家に招待する。どんな相手であっても初めて家に上げるときは少しばかり緊張する。自分の作文を目の前で読まれているような心持ち。何となればこの家は既製品ではないから、好評も不評も全ては自分で受け止める事となるか…

藤野かおり

桜が散るのと入れ違うようにほぼ満開となった藤。玄関を開ける度にムッとした濃厚な香りが鼻腔を満たす。花房が下に着くほど伸びてしまった花は結構なのだが、天に向かってアホ毛のようにニョーンと伸びたこの枝は。これはどうすればいいのだろうか。切るの…

夏の気配

日を追って気温が上昇しているこの頃、桜が散るともう夏の始まり。夏の兆しは不順な気候からも感じ取れる。今日のように、正午までは降水確率30%と謳っていながらその後突然60%に訂正され、そして20時前には土砂降りとなるろくでもない日はとりわけ夏を感じ…

二年目の夏櫨

東京はこの週末が桜の盛りで、普段は静かな近所の公園も年に一度の大賑わい。iPhone3Gの描画力はこんなもんさー桜を撮るためにわざわざ一眼を持ち出す気にはならない。自分が撮らなくても他に撮る人が幾らでもいる。例えば家の夏櫨の足元にひっそりと咲いた…

お藤さん

今年の冬は例年より冷え込んだのか、家の中の植物が相次いで枯死してしまった。7年生きたサンスベリア。通称お虎さん10年生きたドラセナサンデリアーナ。通称お竹さん何れも春を待たずご臨終の憂き目に。そんな不安な状況の中でも、モンステラは相変わらず…

1,000km突破そしてダウン

新年度の初日となる二日、満六ヶ月まで一週間ほどを残して三代目通勤快速号は走行1,000kmを突破。用途はほぼ通勤のみ、なのでペースは概ね想定通り。しかし1,000kmを突破した途端に風邪で寝込む羽目になったのは全くの想定外。風邪をひくなんてどれくらいぶ…

竹!

遠くザンビア共和国のZAMBIKESから届くフレームは何と竹で出来ている。これまでも変り種としての木製フレームは幾多の例があるが、あれはあくまでお金持ちマニアの道楽。木で出来ていることそれ自体が価値であって、性能的にもコスト的にも(例外なくとんで…

人の振り見てエプロン購入

モノ減らしに努めるとかいった舌の根も乾かないうちに、またモノを増やしてしまった話。元から料理好きという訳でもなく、特に凝った料理を作るわけでもない。なので、キッチンに立つ時もエプロンの必要性など全く感じていなかった。この記事を見るまでは。…

いつの間にか二年

気がついたら入居から丸二年を経過。していた。いやーもう二年か。早い早い。家は幸いこれといった不具合も無く、擁壁にも特に危ういところは見られず※1、至って平和。便器もキレイ。いい状態のまま古びた木材は美しい。木の床に柱や梁が表しになっている「…

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「土の家」を厳しく糾弾しているブログを読む。内容はとにかく長い(笑)。長いのだが、読み進めるうちに単なるいちゃもんやケチづけといったレベルではない事に気づく。素人でも言われてみれば確かにそうだと思える真っ当な疑問ばかりだ。これは…もしかして…

以前のエントリで取り上げた「土の家」。別のコンテンツを探して中華動画サイト※1をうろうろしている内に、ドリームハウスで放映された全編がアップロードされているのを偶然発見。YouTubeでは完成編しかアップされていないので、全編を通して視聴するのは初…

2月19日 Tallinn

「あなたね、そんな風にバッグ※1を背中に回してると危ないわよ。タリンは泥棒だらけなんだから気を付けなさい。バッグは前に回して、ジッパーもちゃんと閉めておかないとダメよ。」 どこにでも世話焼きなおばちゃんはいるもので、乗り合わせた親切なおばちゃ…

2月18日 Suomenlinna

ヘルシンキから船で15分のスオメンリンナ島に行ってみる。 毛皮とか織物とか 休日の朝に賑わう屋台市場の一角に船着き場がある。 ヘルシンキに買出しに来たスオメリンナ島民も乗り込む 離岸 航路を除いて凍りついた海をスオメンリンナ島まで渡る。 スオメン…

2月18日 Helsinki

オットセイにかしづかれて半裸で立つバルトの乙女。超寒そう フィンランドと言えば北欧デザインの老舗。 今年は改めてデザイン立国としてキャラを立てていく意気込みで、街のあちこちには"WORLD DESIGN CAPITAL"のロゴが目立つ。 フィンランドの会社といえば…

集合住宅の思わぬリスク

以前このブログでも取り上げた事のある大島てる。先日久々にサイトを覗いてみた。「へー随分記事が増えてるなー」などと思いつつ、何とはなしにサイトをパラパラめくっていたところ、ある画面でマウスを操る右手が止まる。これ、彼のマンションじゃないか?…

1年

この1年は色々な事がありすぎて何だか随分昔のような気がするけれど、まだたったの1年。復興への道のりは遠く国土の汚染は今なお続き、世界の日本に対する視線もまだまだ厳しいものがあるけれど、前進あるのみ。この国を構成する最小単位の一つとして。自…

未だに足が痛い、ついでに頭も痛い

休暇が終わって社会復帰したものの生憎の悪天候が続き、気が付けば軽く2週間以上も自転車から離れている事に。今日も午前中は天気が悪そうなので、自転車通勤再開は明日に持ち越し。サンミシェル沿い、リュクサンブール駅近くのママチャリ屋。自転車屋も増…

旅から戻ってまずした事は

旅の間を通して守るべき主人の足(右足の甲とアキレス腱)を散々に痛めつけてくれたろくでもないブーツを脱ぎ捨ててゴミ箱に放り込む事だった。「デッドストックの旧い仏軍ブーツ」…ごついアンクルストラップを備えたその褐色のブーツはいかにも頑丈そうな見…